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■企業の内部に起こる変化■~知らずして急所に触れる。~

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おはようございます。 秋の青空が広がる川崎の朝です。 紅葉も旬になり、絶好の行楽日和ですね。 週末をお楽しみください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 「すでに起こった未来」を体系的に見つける五つの領域。 第五の領域:企業の内部   一旦軌道に乗った事業や活動は日常業務になり、企業の内部では継続的な安定を指向する。 しかし市場や顧客のニーズは日々変化する。 そこで、この変化に取り組む動きが企業内部で芽吹く。 それが顕著な活動になった時に、現在の事業との摩擦を生みだす。 ドラッカーは、この摩擦こそ、外部の変化の予兆であるとする。 この変化をとらえ、ビジョンを描き、新しい事業を立ち上げるという 勇気と信念が大切であり、逆にこの企業家精神がなければ生き残ることさえ困難となる。 「何かを導入したときもめ事が起こる。  新しい活動が組織内に変化を引き起こし、  すでに受け入れられているものと対立する。  すなわち知らずして急所に触れる。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)     

■産業構造における大きな変化■~素材の始点から終点~

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おはようございます。 未明の川崎の朝、東京地方は今日も晴天の模様。 小笠原諸島の近海に火山噴火により新島ができそうだ。 島として安定すれば領海が22Km分広がるので、 メリットはあるかもしれない。 しかし、火山噴火の元にあるマグマの活性化は不気味だ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 「すでに起こった未来」を体系的に見つける五つの領域。 第四の領域:産業構造  次に、産業構造の変化を検討しなければならない。  ドラッカーは、素材革命と言われる大きな変化を示す。 かつて、木を原料にするものは紙で、紙は木だけから作られていた。 素材の流れは一定であった。 紙は印刷物として本や新聞の素材として作られていた。 本や新聞の持つ用途は紙という素材を必要とし、紙は文字を印刷するという用途に適 合した。 つまり、木は紙を作り、紙は印刷物を作るというプロセスがあった。 しかし現在、紙と同じ機能をもつものは、ビニールやガラスや、金属など多様な物質 からつくることができる。 用途から見ても、電子メディアや映像などが、印刷物の代替物として登場している。 逆に紙は、医療品や衣服の原材料になり、製紙業はプラスチックの生産や加工の技術 を取り入れている。 そして、衣料製品産業も繊維産業も製紙プロセスを参考にしている。 つまり例えば、製紙業が、木という素材のみに関心を持たないとするなら、 その先にあるのは破滅しかないのだ。 「かつては物質そのものが問題であったが、  今日では素材としての物質が問題なのであって、  しかもその素材なるものの定義さえ難しくなっている。  しかしいずれにせよ、一つの素材をもって自らを定義する企業は、  すでに陳腐化したといってよい。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)     

■ほかの産業、国、市場■~可能性が存在するところ~

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おはようございます。 今日も晴天の朝。 11月も早下旬、残すところ1月、 そろそろ締めの準備でもしましょうか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 「すでに起こった未来」を体系的に見つける五つの領域。 第三の領域:ほかの産業、ほかの国、ほかの市場 【CASE】 日本の家電メーカ。 日本の所得水準ではテレビの普及は難しく、特に農家には買う余裕はないと考え、テ レビの生産を抑えた。 しかし他国の状況を調べて検証したところ、テレビは低所得層が簡単に手に入れられ るものではなかったが、 価格以上の大きな満足を与えていることが明らかになった。 そして、それらの国では貧しい人たちが、所得からすれば高すぎるはずのテレビの顧 客になっていた。 この他国での調査結果に基づいて、高価な大型テレビを農家に集中的に販売促進を行 い業績を上げた。 「われわれの産業、国、市場を変える可能性のあることは起こっていないか」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)     

■基本的な知識の変化■~期待すべき機会は存在するか~

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おはようございます。 青空の中に、小さな満月が浮かぶ川崎の朝です。 東京地方はこのところ、好天が続きます、今日も大丈夫です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 「すでに起こった未来」を体系的に見つける五つの領域。 第二の領域:知識  すでに起こった未来を探すべき第二の領域は、知識の領域である。 企業の卓越性は、コアコンピタンスにある。  知識とは、そのコアコンピタンスとなりうる、 技術やノウハウなどの能力を意味する。 企業は自社に関係ある知識だけを探すが、未来は予測できない。 ”バタフライ効果”のとおり、なにが自社に影響するか予測は困難なので、 あらゆる知識の領域について、すでに発生した未来を探さなければならない。 そして、そこに我社の「期待すべき機会は存在するか」を検討しなければならない。 【CASE】  印刷会社の3Dプリント技術を医療分野に適用すること。  医療分野では、高齢世代の増加によって、  老化による骨障害が増えることに対して、  患者に負担の少ない人工骨埋め込み技術などの研究を行う。  印刷会社は、医療分野の知識エリアを研究し、  自社の持つ3Dプリント技術の利活用を適用、  急速な進歩を見せている。 「知識を自らの企業に関わる知識に限定してはならない。  なぜならば、未来においては自らの企業そのものが  いまとは違うものになっているからである。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)     

■人口構造の変化■~所有ではなく、行動のための支出~

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おはようございます。 未明の川崎、寒さそこそこの朝です。 福島第一原発で、燃料棒の取り出し作業が始まった。 1533体の内、4体が完了。 慎重さを要する作業で、東電は“気を引き締めて” 行うと記者会見で述べた。 この様な作業で、気を緩めることがないことは当たり前だが、 そこに拠り所があるなら、なんとも心もとない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 「すでに起こった未来」を体系的に見つける五つの領域。 ドラッカーは、まず調べるべき領域は人口構造であるとする。 ①人口構造 この人口の変化は、天変地異や戦争等の特殊事情がない限り逆転することはない。 しかしこのことに気付く企業は少ない。 問うべきことは、この変化が与える意味についてである。 何の意味か? 雇用と労働力、新しい市場、市場の基本的な構造、わが社の顧客、わが社の製品、わ が社の事業全体 についてである。 【CASE】  余暇市場。  それまでレジャー産業のみが競合市場とみなされていたが、  生涯学習や、ボランティア活動などが、時間という希少なキーワードで同一の範疇 に入っている。  この余暇市場では、人はものを所有するためではなく、行動のために支出する。  意味あるものは時間なのだ。 「『人口構造の変化は、わが社にとっていかなる意味をもつか』、  『雇用と労働力に関して、いかなる意味をもつか。  新しい市場に関して、いかなる意味をもつか。  市場の基本的な構造をどのように変えるか』」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第11章 未来を今日築く)