■意見の不一致、三つの理由■~”組織の囚人”になることを防ぐ。~
おはようございます。 イスラム国による邦人誘拐事件、 後藤さんの母親が記者会見で、 息子はイスラム国の敵ではない、 と涙ながらに解放を訴えた。 人として、母親としてのメッセージには 掛け値のない真実がある。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、正しい決定には、 適切な意見の不一致が必要であるとした。 なぜなのか? ドラッカーは、次の三つの理由を示す。 第一の理由 ”組織の囚人”になることを防ぐこと。 提案者は、自らの意見や提案に期待を持ち、 自分の意向に沿った決定を望む。 そこに政治的圧力が生まれ、 好ましらしからぬプレッシャーが 意思決定者に影響を与えようとする。 ドラッカーはそのプレッシャーに潰されそうになることを、 ”組織の囚人”と絶妙な表記をする。 ここに、意見の不一致を要する第一の理由が存在する。 このプレッシャーに負ければ、 ”為す術を持たず、途方にくれるだけである。” 「あらゆる人が、 決定を行う者から何かを得ようとしている。 特別のものを欲し、善意のもとに、 都合のよい決定をしてもらおうとする。 決定を行う者が、大統領であろうと、 設計変更を行う新人の技術者であろうと変わらない。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識 1章 意思決定の秘訣)