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■売却、切り捨て、縮小■~規模の大きさは適切さの指標~

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ドラッカーは、組織が自らの規模が不適切であると判明した際には、 取り組むべき三つの戦略があるとする。 第三の戦略、 ■売却、切り捨て、縮小 売却、切り捨て、縮小は、マネジメントにとっては 好ましくない戦略だが、あらゆる点で もっとも成功しやすい戦略とする。 基盤が安定し、過度な多角化を行い、 その結果規模が増大し過ぎた時には、 この戦略を採用すべきである。 規模が増大したことは、マネジメントや組織にとって、 成功したように見えるが、不適切な規模は失敗を招く。 「規模の大きさは、成功や成果の指標ではない。  マネジメントの能力の指標でもない。  大きさではなく適切さが、それらの指標である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)     

■真に永続的な特徴■~事業の性格を変える~

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企業は自らに適切な規模を知らなければならない。 そして、ドラッカーは、組織の規模が不適切であることが判明した際に 取り組むべき三つの戦略を示す。 第一の戦略、 ■事業の性格を変える まずドラッカーは、不適切な規模の組織は、必要なニッチを持たない企業であり、 何らかの特徴を身につけることが必要であるとする。 しかし、この戦略には失敗する危険だけでなく、成功しても何も変わらない 危険があると続ける。 例えば、中小企業が、規模に適した革新的な商品を開発し、市場を創造し、 成功し利益をあげる。 勝利である。 しかし、この商品が、大企業の持つ設計・技術能力、生産設備、チャネルに 適していた場合には、この勝利は消え去る。 結果として、大企業のために新市場を開拓したことになり、その市場の中でまたもや 自らが不適切な規模であることを思い知らされることになる。 「事業の質的な変化を検討するうえで必要なことは、  『成功の見込みはどのくらいか』を問うことであり、  『成功は答えになるか、事態を悪化させるだけか、  真に永続的な特徴を与えてくれるか』を問うことである。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)     

■体力を消耗させる業病■~不適切な規模を知る。~

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組織には適切な規模があり、そのマネジメントも、 規模に応じたものでなければならない。 ドラッカーは、不適切な規模になる原因は不明だが、 その兆候ははっきりしているとする。 経営環境の変化は、規模の適切性に大きく影響する。 科学や技術の進歩、自然環境や政治、経済状況等の変化 そしてそれらの変化と歩調を合わせるであろう消費者のニーズやウォンツの変化である。 例として、大規模では生きていけない産業として出版業、 大企業と小企業は繁栄できるが、中企業では不適切な国内航空会社を上げる。 これらの不適切となる理由を明確に示すことは容易ではない。 しかし、兆候ははっきりしているとする。 「不適切な規模の組織には、肥大化した分野、活動、機能が必ずある。  著しく努力を必要とし多額の費用も必要としながら、  成果をあげられない分野がある。  他の分野でいかに利益をあげても、その肥大した分野がそれ以上を吸い取る。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)