■体力を消耗させる業病■~不適切な規模を知る。~
組織には適切な規模があり、そのマネジメントも、
規模に応じたものでなければならない。
ドラッカーは、不適切な規模になる原因は不明だが、
その兆候ははっきりしているとする。
経営環境の変化は、規模の適切性に大きく影響する。
科学や技術の進歩、自然環境や政治、経済状況等の変化
そしてそれらの変化と歩調を合わせるであろう消費者のニーズやウォンツの変化である。
例として、大規模では生きていけない産業として出版業、
大企業と小企業は繁栄できるが、中企業では不適切な国内航空会社を上げる。
これらの不適切となる理由を明確に示すことは容易ではない。
しかし、兆候ははっきりしているとする。
「不適切な規模の組織には、肥大化した分野、活動、機能が必ずある。
著しく努力を必要とし多額の費用も必要としながら、
成果をあげられない分野がある。
他の分野でいかに利益をあげても、その肥大した分野がそれ以上を吸い取る。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)
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