■理想的な規模とは?■~抑制と禁欲が要求される。~
組織には適切な規模があり、そのマネジメントも、
規模に応じたものでなければならない。
【中企業のマネジメント】
ドラッカーは、中企業は大企業と小企業双方の利点を持つ、
理想的な規模であるとする。
中企業は大企業に比べ、誰もがお互いを知り、協力し合い、
チームワークが取りやすい。
そして、一人ひとりが組織全体の目的や強みなどを
見渡すことが可能で、誰もが、自らの仕事が何であり、
期待されている貢献が何であるかを知ることができる。
なので、その強みを生かせる分野を見つけやすく、
企業活動に結びつけやすくなる。
強みを生かせる分野で活動を行う際には、大企業の如く振舞い、
そうでない分野では極力動かない。
ドラッカーは、こういった戦略を選択できるのは、中企業が
マネジメントを容易にすることができる規模だからだとする。
「中企業は持てる資源のすべてをあげて、
成功の基盤となっている分野を確保することが要求される。
そうでない分野では、抑制と禁欲が要求される。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)
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