■チームとしてのみ判断する問題■~意思決定を留保する。~





トップマネジメントがチームとして機能するための厳しい条件。

◆トップマネジメントチーム内で検討しなければならない意思決定がある。

ドラッカーは、トップマネジメントのメンバーは、
自らの担当分野についての意思決定を、
責任を持って行わなければならないとした。

しかし、ある種の意思決定はトップマネジメントチーム内で
チームとして検討し、判断しなければならないとする。

もちろん、それがどの問題であるかは、あらかじめ決めておく必要がある。
例えば、
▼事業の原理原則である「われわれの事業は何か。何であるべきか」の定義
どのような顧客満足を生み出しているのか、今と異なるどのような顧客満足を生み出すべきか

▼既存の製品ラインの廃止
例えば、自動車メーカーが、「トラック」という製品ラインから事業撤退すること。

▼新たな製品ラインヘの進出
例えば、フィルムメーカーが、「化粧品」という製品ラインを事業参入する。

▼巨額の資本支出を伴う決定
企業や事業部門全体の屋台骨を揺るがすような支出

▼主要な人事
部門運営や事業全体に関わる様な人事


「トップマネジメントのメンバーは、

 自らの担当分野では意思決定を行わなければならない。

 しかし、ある種の意思決定は留保しなければならない。

 チームとしてのみ判断しうる問題がある。」

~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第8章 トップマネジメント 38 トップマネジメントの構造)






   


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