■機能する取締役会■~最高裁の役割を果たす。~









取締役会は、トップマネジメントにとって脅威であり、本来の機能を果たせない虚構である。
しかし、機能する取締役会は必要である。

ドラッカーは、機能する取締役会が必要とされることには、三つの理由があるとする。

【審査のための機関が必要】
【成果をあげられないトップマネジメントを交替させる機関が必要】
【渉外のための機関が必要】


▲審査のための機関が必要である。
トップマネジメントの役に立つだけでなく、助言し、忠告し、相談相手となり、
危機に際して英知と決断を持って行動する機関が必要である。
また、企業は社会にとって重要な存在であるため、トップマネジメントに対して、
次のような管理手段を組み込まれていなければならない。
・企業の使命や目的を考えさせると共に目標と戦略を確認する。
・計画、投資、予算を批判的に検討する。
・人事と組織について最高裁の役割を果たす。



「誰かがトップマネジメントをして、『事業は何か。何であるべきか』

 を考えさせなければならない。

 目標と戦略を確認しなければならない。計画、投資、予算を

 批判的に検討しなければならない。

 人事と組織について最高裁の役割を果たさなければならない。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第8章 トップマネジメント 39 取締役会)




   


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