■大企業は機動性を欠く。■~小さな事業に必要な感覚~






組織には適切な規模があり、そのマネジメントも、
規模に応じたものでなければならない。

中小企業は、組織の掌握が容易で、マネジメントし易い。
では、規模の大きい大企業のマネジメントの課題はどこにあるのか。

【大企業のマネジメント】

この規模になると、トップマネジメントが自社の中心的な人間を
個人的に知ることができない。
ここに課題がある。
そのために次のことを目指さなければならない。

◆フォーマルな組織構造を適切に作る。
◆組織構造は明快でなければならない。
◆全員が目標、優先順位、戦略を知らなければならない。
◆組織内における自らの位置と、他の人間との関係を知らなければならない。

これらの対応を疎かにすると、
”官僚組織に堕し、成果よりも慣例を守り、手続きを生産性と取り違える”
ようになる。

大企業は小さな事業を理解できないのでまちがった決定を行う。
なので、成功しても中ぐらいの事業にさえ育ちそうもないものには手を
出すべきではない。

しかし、冒険的な事業、つまりイノベーションへのチャレンジは、
大企業といえども常に必要なのだ。



「大企業は小さな事業を理解できない。

 したがってまちがった決定を行う。

 だが大企業といえども、革新を行うには

 冒険的な事業には手をつけなければならない。

 新しいものは、常に小さなものから始まる。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)




   


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