■肉体労働者の衰退■~単なる圧力集団の一つ~
おはようございます。 雲の多い川崎の朝、 今日は所々で雷を伴った 雨の予報がでてます。 お蔭で少し暑さは穏やかでしょう。 雨具をお忘れなく。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ アメリカでは1950年代に肉体労働者が 労働人口の四割を占めていたが、 1990年代の初めには、四割を下回った。 これと同調して、労働組合の力も低下した。 1950~60年代にかけて、 イギリスの炭鉱労働者組合は内閣を翻弄したが、 1980年代、サッチャーは労働組合を軽視し、 その政治力と特権を奪うことによって選挙で勝ち続けた。 この様にして、肉体労働者は衰退し、 その仕事は技能技術者が取って代わることとなる。 例えばコンピュータ技術者、X線技師、 医療療法士、専門治療士などである。 これらの職種は、アメリカで1980年以降急速に 増加している。 ドラッカーは、こうして従来型の肉体労働者は、 一つの一体化した階層から 単なる圧力集団の一つにすぎない存在となるとする。 「こうして肉体労働者は、 かつての農民の道を歩むことになった。 彼らの仕事は、すでに技能技術者、 すなわち自らの肉体とともに 理論的な知識をもって働く人たちに代わられている。」 ~『イノベーターの条件』 (3章 20世紀の変化の本質は何か)