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■自らが社会に与える影響への責任■~社会秩序への攻撃~

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おはようございます。 雨降りの川崎の朝です。 連休明け、冷たい雨の一日になりそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 故意であろうとなかろうと、 組織自らが社会に与える影響については、 自らに責任がある。 ドラッカーは、これが原則であるとする。 組織は問題を解決するために 責任ある行動をとらなければ、 社会からの報復を受けることになる。 ドラッカーは、一つの例をあげる。 フォードは車の安全性向上のために シートベルトつきの車を売り出したが、 販売不振のためまもなく製造を中止した。 それから15年後、社会に安全意識が広がると、 自動車メーカーは、”死の商人” との厳しい批判を受けるようになった。 その結果、市民保護を超えた、 メーカーバッシングともいえる法律が 多く作られ、自動車メーカーは、高い代価を 支払わなければならない形となった。 「組織が社会に与える影響には、  いかなる疑いの余地もなく、  その組織のマネジメントに責任がある。  世論が反対していないというだけでは  言いわけにはならない。  遅かれ早かれ、社会は、  そのような影響を社会の秩序に対する攻撃と見なす。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 16社会的影響と社会の問題」

■不健全社会では機能しない■~組織は社会の機関~

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おはようございます。 森友問題で、籠池さんとのインタビュー内容を 公表したジャーナリスト菅野さんが記者から、 それまでの森友学園攻撃姿勢が なぜ変化したかの質問があった。 これまでの状況は、子供・保護者対森友学園だったから 森友側を糾弾してきたが、 今は役人対森友なので、役人糾弾をしている、 と語った。 姿勢としては正しいと思う。 しかし、一部の役人の寄付金問題で 幕引きさせるのではなく、 財務局、航空局、大阪府などの 根本にいる役人の責任を 追及しなければ国民は納得しませんよ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 組織の社会的責任の問題は、 自らの活動に関するものと、 活動とは関わりなく 社会の問題として生ずる影響、 この二つの領域において生ずる。 ドラッカーは、自らの活動に関するものは、 組織の目的に付随して起こるもので、 多くの場合避けることのできない副産物であるとした。 そして、一方の社会の問題として生ずる影響は、 社会自体の機能不全から起こるとする。 地域間格差、再生エネルギー、食糧自足、 高齢者とヘルスケア、労働力不足、教育の荒廃、、、 枚挙にいとまがない。 これらは、社会の様々な環境が 生み出した問題でもあるにも関わらず、 社会の機能では解決できない問題である。 社会機能の不全である。 組織は、社会の仕組みの中でのみ 存在する機関であるということが 既知の前提であるとするならば、 社会の健康は、その組織のマネジメントにとって 重要な問題とならざるを得ない。 「なぜなら、健全な企業、健全な大学、健全な病院は、   不健全な社会では機能しえないからである。   マネジメントが社会の病気をつくったわけではない。   しかし社会の健康は、マネジメントにとって必要である。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 16社会的影響と社会の問題」

■社会に貢献するための存在■~避けることのできない副産物~

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おはようございます。 うららかな陽射しの川崎の朝です。 桜のつぼみも、あと一週間、 準備万端のようですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 病院の目的は、患者の病気を 治療することであり、 その目的を達成するためには、 看護婦や料理人を必要とする。 このことは、本来の目的とは 異なる諸々の問題を生み出す。 製鉄工場の目的は、 顧客のための様々な建築物や 機械器具などに使用される金属を 作り出すことであり、 その目的を達成するためには、 騒音を出し、熱を出し、煙を出し、 有害ガスを出す。 ドラッカーは、これら社会に及ぼす影響は、 組織の目的に付随して起こるもので、 多くの場合避けることのできない 副産物であるとする。 「現代の組織は、それぞれの分野において  社会に貢献するために存在する。  それは、社会のなかに存在する。  地域のなかに存在する。  隣人として存在する。  そして社会のなかで活動する。  そのために人を雇う。  したがって、組織が社会に対して与える影響は、  それぞれが自らの存在理由とする  社会に対する貢献にとどまることがない。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 16社会的影響と社会の問題」

■社会的影響と社会の問題■~社会的責任はどこに生まれるか~

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おはようございます。 春の日差しの川崎の朝です。 三連休はうららかな気候、 春分の候ですね。 来週には桜の便りも聞かれそうでしょうね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 企業は社会的責任を マネジメントする必要があるとした。 そしてその社会的責任の問題は、 自らの活動が社会に対して与える影響と、 自らの活動とは関わりなく 社会自体の問題として生ずる影響、 この二つの領域において生ずるとする。 「いずれも、組織が必然的に  社会や地域のなかの存在であるがゆえに、  マネジメントにとって重大な関心事たらざるをえない。  しかしこの二つの社会的責任は、  まったく違う性格のものである。  前者は、組織が社会に対して  行ったことに関わる責任であり、  後者は、組織が社会のために  行えることに関わる責任である。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 16社会的影響と社会の問題」

■社会的責任をマネジメントする■~リーダー的な階層~

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おはようございます。 明るい空の広がる川崎の朝です。 森友学園問題で、籠池さんが 安倍さんから寄付があったと発言した。 感情的になり、血相変えて国会答弁していた姿が、 さもありなん。 稲田さんも同じ穴のむじな。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 企業の社会的責任について、 ドラッカーはマネジメントに対しての 過信があるとした。 その上で、なおかつ企業は 社会的責任をマネジメントする 必要があるとする。 企業はそもそも経済的な活動を 行うことが機能であるので、 経済上の課題にのみ取り組むべきとの考えもある。 さらに社会的責任には、 企業の経済的活動を抑制したり、 社会全体の経済的機能をも 制約する恐れもある。 また、企業のマネジメントの 本来持つ権限外の領域において、 権力を行使させてしまうというさらに大きな危険がある。 このような危険があるにも関わらず、 現代社会にはマネジメント以外に リーダー的な階層が存在しないため、 社会的責任はマネジメントしなければならないとする。 あらゆる企業にとって、 社会的責任は自らの役割を 徹底的に検討し目標を設定し、 成果をあげげるべき重大な問題である。 「あらゆる企業にとって、   社会的責任は自らの役割を徹底的に検討し目標を設定し、   成果をあげげるべき重大な問題である。   社会的責任はマネジメントしなければならない。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 15 マネジメントと社会」

■政府に対する幻滅■~マネジメントの新しい行動~

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おはようございます。 明るい陽射しの川崎の朝です。 昨日は寒い一日でしたが、 今日は陽春の気候、 花粉の飛び交う暖かな 一日になりそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、マネジメントへの要求の裏には、 政府に対する幻滅、 社会の問題を解決する能力への 不信の強まりがあるとする。 一世代前には、社会的な問題は すべて政府のマネジメントが 解決できると考えていた。 しかし今日、政府に対する期待は大きくない。 社会的責任についての 企業への要求の底にあるものは、 企業のマネジメントが 社会のリーダー的な階層としての 地位を受け継いだとの考えである。 リーダー的な階層としての マネジメントの台頭の結果、 企業活動の中心に社会への関心を据えることを 要求する声が大きくなった。 それは、生活の質の向上こそ、 企業の事業であるべきとの要求である。 「かつては、社会の価値と信条、  個人とその自由、よき社会を損なうことなく、  いかにして自動車や靴をつくるかが問題だった。  これに対して新しい要求は、  企業こそ社会の価値と信条を形成し、  個人の自由を実現し、よき社会をつくれという。  今日このような要求が、  マネジメントが新しい考えを持ち  行動することを不可欠にしている。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 15 マネジメントと社会」

■企業は何を行い、何を行うべきか。■~いかなる貢献ができるか。~

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おはようございます。 薄明るい空の川崎の朝です。 国会で森友学園での質疑、 稲田さんもいよいよですね。 政治家の端くれなら、 往生際はすっきりとしたほうがいい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、かつては、 企業の社会的責任についての議論は、 三つの分野で行われていた、 とした。 ①私的な倫理と公的な倫理との関係 マネジメントは、どこまで個人としての 倫理に従うべきか。 また、組織に対する責任を果たすために、 どれだけ非倫理的な行動を許すか。 ②働く者に対する責任に関わる問題 働く者の、生活を維持し社会での立ち位置を提供する責任 ③地域社会への貢献という意味での責任 美術館、博物館、オーケストラの後援、慈善活動などへの寄付   「重要なのは、いかなる貢献ができるか。  ところが今日、社会的責任を論ずるとき、  重点はまったく別のところにある。  社会の問題に取り組み解決するために、  企業は何を行い、何を行うべきか。  人種差別をはじめとする社会問題や  環境問題の解決について、  行いうる貢献に重点が置かれている。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章社会的責任 15 マネジメントと社会」

■社会的責任の遂行■~マネジメントにとって第三の役割~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝です。 今日は一日曇り、 気温は緩みそうですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 組織のマネジメントには次3つの役割がある。 ●組織に特有の目的と使命を知る。 ●仕事の生産性を上げて働く人をの力を生かす。 ●社会的責任を果たす。 第4章でドラッカーは、 組織の第三の役割である、 社会的責任について触れている。 ドラッカーは、1960年代の初めから、 企業の社会的責任という言葉の意味が変わった、 と続ける。 かつては、企業の社会的責任についての議論は、 三つの分野で行われていた。  ①私的な倫理と公的な倫理との関係に関わる問題  ②働く者に対する責任に関わる問題  ③地域社会への貢献という意味での責任 「社会的責任の遂行は、   マネジメントにとって第三の役割である。   あらゆる組織のマネジメントが   自らの生み出す副産物について、   すなわち、自らの活動が人、環境、   社会に与える影響について責任を持つ。   さらにあらゆるマネジメントが、   社会的な問題の発生を予期し解決する、   ことを期待される。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章社会的責任 15 マネジメントと社会」

■成果と責任を組み込むこと■~言葉の遊びではない。~

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おはようございます。 薄明りの射す川崎の朝です。 段々晴れて、陽射しの心地良い 休日になりそうです。 お楽しみください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 「人こそ最大の資産である」という。 しかし、あらゆる資源のうち 人がもっとも活用されず、 問題、雑事、費用、脅威として扱われている。 では、人を生かすべきものとして扱い、 その適材適所を図るためには何が必要なのか? ドラッカーは、そのために実行すべきことを示す。 ●仕事と職場に対して、成果と責任を組み込むこと ●共に働く人たちを生かすべきものとして捉えること ●強みが成果に結びつくよう人を配置すること これらのことは、退屈な仕事や 人を面白く楽しいものにはしないし、 組織の緊張をなくしたり、 権力や金に関わる問題を解決することは できないかもしれない。 だが、信頼と成果をもたらす。 「言葉の遊びではない。  厳しく難しい。  ユートピアをつくりはしない。  だが、それは組織を業績に向かわせる。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 14 人は最大の資産である」

■人こそ最大の資産■~問題、雑事、費用、脅威~

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おはようございます。 今日は3月11日、東日本大震災から6年、 犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。 被災者の方々、ご遺族の気持ちは 何年経とうと変わるものではなく、 福島原発も永久の傷を残したままだ。 あらためて、この事実を心に刻みつける一日にしたい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 「人こそ最大の資産である」という。 そしてまた「組織の違いは人の働きだけである」 ともいう。 しかし、あらゆる資源のうち人は、 問題、雑事、費用、脅威として扱われ、 もっとも活用されていない。 このような認識のもと、 人を資産として財務諸表に計上すべきであるとの 提案がある。 資産とはその性格上、処分することが可能であり、 清算するとき価値を持つものであるため、 人を資産として記帳することはやさしくない。 「人は、企業の所有物ではない。  売れないものは資産ではない。  訓練による利益の測定方法など、  実務上の問題もある。  しかしそれでも、  この提案には見るべきものがある。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 14 人は最大の資産である」

■人は弱い。悲しいほどに弱い。■~強みのゆえに雇われる~

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おはようございます。 川崎の朝、青空が広がっています。 今日は一日概ね晴れ、週末も好天の様ですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジメントが持つものは、 責任を果たすための権限であり、 そこに必要なことは”分権化”である、 とした。 しかしトップマネジメントは分権化に抵抗した。 その理由は「高度な要求への恐れ」である。 働く者や職場コミュニティに関する責任を 与えられた者がマネジメントに対して 一切の失敗や停滞を許さないというような、 高度で完全な要求をすることを恐れたのだ。 しかし、彼らは、上司も 人間であることを知った上で、 マネジメントが報酬にふさわしい仕事を することを要求するのだ。 マネジメントの仕事は、 人の強みを発揮させることであるが、 人はそもそも弱く、感情や、価値観など もろもろの事柄に流される。 しかし人は、悲しさや退屈さや生活の必要性など “弱み”を理由にして雇われるのではなく、 持っている強みや能力のゆえに雇われる。 組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、 人の弱みを中和することにある。 「人は弱い。  悲しいほどに弱い。  問題を起こす。  手続きや雑事を必要とする。  人とは、費用であり、脅威である。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 14 人は最大の資産である」

■権限と権力とは異なる。■~誤解と恐れ~

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おはようございます。 青空が広がる川崎の朝です。 昨日は寒い一日でしたが、 今日は多少緩み、週末は春の気温になりそうです。 花粉がすごそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 働く者は仕事に責任を持つことにより、 働きがいを得ることができる。 一方マネジメントは、 働く者に成果をあげさせることが責任である。 しかし、ドラッカーは、 マネジメントは、この責任に関しての課題を 直視することがないと指摘する。 そこには、「権限と権力の混同」と 「高度の要求への恐れ」という 2つの原因がある。 「権限と権力の混同」とはなにか。 マネジメントは、働く人たちからの 責任を持ちたいとの要求に対して、 それがマネジメント自身の権限を奪われると 誤解し抵抗感を持つのである。 この誤解に対して必要なことは、 ”分権化”である。 権限を分けることにより、 働く者に主体的に成果を あげさせることが可能となり、 トップマネジメントは 本来の仕事に専念でき、 責任を果たし、自らの成果を より多くあげることができるようになる。 「権限と権力とは異なる。  マネジメントはもともと権力を持たない。  責任を持つだけである。  その責任を果たすために権限を必要とし、  現実に権限を持つ。  それ以上の何ものも持たない。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 14 人は最大の資産である」

■人は最大の資産である■~なぜ成功例に学ばないのか~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、冷え込んでいます。 今日は一日冷えそうです、 防寒をしかっりと。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 これまでに述べたことは 長い間知られてきた、 とする。 いくつかの企業が、 たとえ組織的にではなくとも、 このことに取り組み、 成果をあげ、組織の体質を強化し、 繁栄をもたらしてきた。 そして、マネジメントも強化されてきた。 「事実、これらのことを知ったマネジメントは、  すべて同意の相槌を打ってきた。  しかるに、実際に行動に移したマネジメントは   それほど多くない。   それでは、ツァイスやIBMから学ばないのはなぜか。   なぜ学びたがらないのか。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 14 人は最大の資産である」

■仕事と収入の保証■~社会の一員にする仕組み~

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おはようございます。 未明の川崎、昨日は雨の一日、 今日は晴れ、冬に舞い戻り 寒い一日になりそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、働く者が 責任の重荷を負うためには、 仕事と収入の保証が なければならないとする。 働く者は、仕事と収入を 失う恐れがあるなかで、 仕事や集団、成果に 責任を持つことはできない。 かつて、技術の革新は 働く人から仕事を奪うとの怖れから、 イノベーションや生産性に対する 抵抗があった。 だがそれらの抵抗は、 人間の本性ではなく、 仕事と収入の保証が 与えられているところでは 抵抗は見られない。 必要なのは、責任を持たせるための 保証である。 雇用契約を結び、給与の支払いを いかに約束しても 実際に仕事を与えることが必要なのだ。 「給与を払い続けても、   現実に仕事を与えなくては   失業と同じ不安を与える。  必要なのは収入の保証だけではない。  積極的かつ体系的に仕事を与える仕組み、  すなわち働く者を   社会の生産的な一員にする仕組みである。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 13 責任と保障」

■誰もがマネジメントである■~「仲間のマネジャー諸君」~

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おはようございます。 未明の川崎、今日の東京地方は 雨の寒い一日になりそうです。 雨具と防寒にお気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ”働く者”と”働くこと”の マネジメントについての答えは、 そのすべてが明らかにはなっていない、 とする。 組織社会となり、ほとんどの人が 組織に雇われて働き、 労働力の多くが高学歴を持つようになった。 そこで人を動かすためには ”アメとムチ”は無効となった。 そして、働く者と働くことの マネジメントについて、何が問題で、 どのようなアプローチが 有効かについて明らかにした。 さらに、実現困難かもしれないが 目指すべき目標も分っている。 ドラッカーは、その目標を 実現するための課題は、 誰もが自らをマネジメントの一員と見なす 組織をつくりあげることとする。 「誰もまだ、働く者に対して、  「仲間のマネジャー諸君」とは呼びかけていない。  そのようなことは今後もないかもしれない。  しかし、それこそが目標である。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 13 責任と保障」

■仕事とは総合的なもの■~遊びになってはならない。~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 暖かな一日になりそうです。 お楽しみください。 森友学園問題。 安倍さんは国会質疑で、コメントに窮すると 血相変えて”不愉快ですよ”と連発する。 そんな姿が”不愉快”極まりない。 不愉快であろうがなかろうが、 政治の最高責任者としての アカウンタビリティを果たしなさい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 働く者とその集団には、 仕事の仕方を検討し、 成果の量や質に対する責任がある。 ドラッカーは、それは厳しい要求だが、 満たすことのできる要求であるとする。 実際に働く者が、高い目標を設定し、 目標以上の成果をあげていくのは、 仕事が遊びになるからではない。 つまり、独創性や心理的な要因に基づく 動機づけだけが原因ではない。 ”遊びになどなってはならない。” 自らや作業者集団の職務の設計に 責任を持たせることが成功するのは、 彼らが唯一の専門家である分野において、 彼らの知識と経験が生かされるからである。 「仕事を生産的なものにするうえで  独創性に期待することは夢想である。  必要なものは、実際に働く者の知識と技術である。  彼らこそ唯一の専門家である。  仕事とは総合的なものである。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 仕事と労働 13 責任と保障」

■働く者自身の責任■~あらゆる段階における責重な資源~

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おはようございます。 未明の川崎、青空が広がっています。 晴天ですが、風の強い一日になりそうです。 花粉がすごそうですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ”やりがいのある仕事”のための三つの条件は、 働く者が持つ責任の基盤であるため、 それは同時にマネジメントの責任、 課題であるとした。 しかし、実際にプロセス、道具、情報を利用し、 仕事をするのは働く者自身であるので、 これらはマネジメントだけが 一方的に取り組むべき課題ではない。 働く者が持つ知識、経験、欲求は、 自分自身が行う仕事のあらゆる段階で 必要な責重な資源となる。 なので、働く者自身が プロセス、道具、情報の検討に始めから 参加しなければならない。 「彼らの知識、経験、欲求が、  仕事のあらゆる段階において  責重な資源とならなければならない。  仕事をいかに行うべきかを検討することは、  働く者とその集団の責任である。  仕事の仕方や成果の量や質は、  彼らの責任である。  したがって、仕事、職務、道具、  プロセス、技能の向上は、彼らの責任である。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 仕事と労働 13 責任と保障」

■成果に必要な継続学習■~作業者集団は、学習集団~

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おはようございます。 未明の川崎、空は雲に覆われています。 今日は段々下り坂、 西日本から雷雨域が広がりそうです。 お気を付け下さい。 昨日朝の通勤ラッシュの中、 三角帯を付けて座っていたおっさんの前に 杖を突いたお嬢さんが立った。 誰も席を譲ろうとしなかったなか、 おっさんが席を譲った。 この風景どうなんでしょうね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ”やりがいのある仕事” そのためには3つの条件がある。 3点目◆継続学習 第三の条件◆「継続学習」、 何を学習するのか。。。 今、労働は、組織の中で行われる。 そしてそれは、知識労働として行われる。 その知識労働が成果をあげるためには、 一人ひとりが一つの分野の 専門家とならなければならない。 こうして、組織は様々な分野の 専門家の集団となる。 そして、この一人ひとりの専門家は、 組織内の他の分野の 専門家と連携しシナジーを 生み出す必要がある。 そのために一人ひとりは、 他の分野についての知識を深めると共に、 自分自身が持っている知識と情報を 他の分野に適用できるように しなければならない。 このことを学ぶことが 「継続学習」である。 ドラッカーはこの継続学習が、 働く者が自らの仕事や集団についての 責任を持つための基盤であるとする。 「継続学習は、肉体労働と同様、  事務労働にも必要である。  知識労働にはさらに必要である。  知識労働が成果をあげるためには  専門化しなければならない。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 仕事と労働 13 責任と保障」

■ 自己管理を可能にする。 ■~成果のフィードバック情報~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝です。 今日から弥生3月、 何かと慌ただしい季節になりますね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ”やりがいのある仕事” そのためには3つの条件。 2点目◆フィードバック情報 ドラッカーは、働く人が責任を持つためには、 自らが行った活動と生み出した成果 そして目標の達成度合いなどを 自らが知らなければならない、 とする。 そして、そのために、 マネジメントは、 本人が何を、どのように、 どの程度行ったかなどについての情報を 本人にフィードバックし、 本人自身の自己管理を 可能にしなければならない、 と続ける。 「成果についてのフィードバック情報を   与えることである。  自己管理が可能でなければならない。  自らの成果についての情報が   不可欠である。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 仕事と労働 13 責任と保障」