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■マネジメントの役割■~重要なのは信頼と支援~

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おはようございます。 薄曇りの川崎の朝です。 昨日は久々の雷雨、 今日はどうでしょうか、 雨具は忘れずに。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、企業にとって、 働く者への敬意と投資が重要であるとした。 そして、マネジメントの役割は、働く者の貢献を いかに引き出すかにあり、それが組織の成功と失敗を分けるとする。 さらに、知識労働者に対しては、 指揮命令ではなく、信頼と支援が重要であるとする。 「人の力を発揮させ、成果をあげさせ、  組織に貢献させることが、  組織としての成功と失敗を分ける。  それがマネジメントの役割である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第5章 企業は人である)

■企業とは、絆である。■~組織にとって最も重要な資源~

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おはようございます。 昨日は予報通りの雨。 今日は気持ちの良い快晴です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬  ドラッカーは、マネジメントの意義は、 人が成果をあげることにあるとした。 そして、企業とは、人の持つ能力であり、 その絆が重要である。 そのために、働く者への敬意と投資の重要性は 増大する一方であるとする。 「働く者は、雇われていること以上の存在である。  市場が要求する知識、能力、コラボレーションを  体現する存在である。  組織は、人が組織を必要とする以上に人を必要とする。  人は組織にとって最も重要な資源である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第5章 企業は人である)

■人が成果をあげること■~事業の健全さとは~

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おはようございます。 予報通り雨で始まった川崎の朝です。 このところ乾燥気味だったので、 潤いの雨でしょうか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ グーグルの10の黄金律(『ニューズウィーク』2005年12月2日号) ①採用は委員会方式で行う   ⇒少なくとも六人が面接する。全員の意見を重視する。 ②社員が必要とするものはすべて提供する   ⇒仕事の邪魔になるものはすべて除去する。 ③人をつめこむ   ⇒ほとんどの仕事をチームで行い、コミュニケーションを重視する。      チームメンバーの席は近くに置く。個室はつくらない。 ④協力しやすくする   ⇒席が近いため仕事の調整は容易である。      加えて週間報告をメールで行い、仕事の進捗状況の把握を容易にする。 ⑤何でも社内調達する   ⇒自社開発のツールを多用する。      Gメールの成功は数か月におよぶ社内利用のおかげだった。 ⑥創造力を発揮させる   ⇒業務時間の20%は好きなことに使う。      会社ペースの提案箱として、駐車場利用規則から商品開発にいたるアイデア交換のためのメーリングリストをもつ。 ⑦コンセンサスを目指す   ⇒「多数は少数よりも賢い」を基本的な考え方とする。       何ごとについても決定前に意見を集める。       マネジャーの役割は意見を集めることである。       時間をかけて検討し、チームとしての結束を深め、優れた決定をもたらす。 ⑧曲がったことはしない   ⇒グーグルのモットーについてはいろいろいわれているが、      われわれは誠心誠意本気である。      マネジャーとなれば、とくにそうである。 ⑨データを重視する   ⇒決定は分析にもとづいて行う。       内外の情報を集め、最先端に位置することを目指す。       事業の状況はオンラインで把握する。 ⑩コミュニケーションに万全を期す   ⇒金曜午後に全員集合、発表、紹介、質疑を行う。       全員が考えていることを知り合う。 「事業の健全さは、組織の美しさ、  明快さ、完全さにあるのではない。  人が成果をあげるこ

■組織構造は道具である。■~健康の基準は成果~

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組織の形態を見てきた。 では、健康な組織設計は、どの様に行えば良いのか? 理想からスタートすべきか、それぞれの組織に固有の伝統、慣行、事情、ニーズからスタートすべきか。 ドラッカーは、このいずれのアプローチも必要であり、並行して使わなければならないとする。  構造を持つ組織で適用が難しくなく問題を起こさない組織構造はない。 あくまでも組織構造は道具であるので、道具自体によい悪いはない。 適切に使うか使わないかだけであって、それ以上ではない。 ではなんの為の道具なのか? 組織の目的達成のためである。 目的を達成するための組織構造とするためには、まず重要な成果を生み出す"基本活動"に焦点をあわせる必要がある。 基幹となる事業活動である。 そしてその基本活動を可能なかぎり単純に組み立てなければならない。 ドラッカーは、重要なことは、組織の目的を常に念頭に置くことであると締める。 「構造の健全さは、組織の健康の前提である。  それがそのまま組織の健康を意味するわけではない。  組織の健康を判定する基準は、構造の美しさ、明快さ、完全さではなく、成果である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 35 組織構造についての結論)     

■職能別組織の長所と限界■~安定性と硬直性を併せ持つ~

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続いてドラッカーは、5つの組織形態の持つ特色を示す。 ◆職能別組織  ★メリット   △組織の中の一人ひとりが、自らのポジションと自らに与えられる課題を、   一目で理解できるという明快さがあること。   △一人ひとりに拠るべき家となること。   つまり、家族の如く、組織の人間関係に安定性があること。  ×デメリット   ▼一人ひとりが組織全体の目標を理解しにくいため、   各人の仕事を全体目標に結びつけることが難しいこと。   ▼組織としての動きが硬直的であって適応性に欠ける。   これは、単純な工程を持つ業務には適するが、新しい知識や技術のトレーニングに適さない。   ▼新しいアイデアや新しい方法を進んで受け入れる気風に欠けやすく、   現状維持を受け入れ、抜本的な変化に力を注ぐことが少ない。 「職能別組織は、明快さにおいて優れている。  組織のなかの者すべてに拠るべき家がある。  誰もが自らに与えられた課題を理解する。  安定性の点でも優れている。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)     

■明快と単純は同じではない。■~成果どころか障害となる。~

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ドラッカーは、マネジメントの持ついくつかの側面から分類した組織構造の種類について述べた。 そして、いかなる組織構造であっても、組織として最小限持たなければならない条件が7つあると続ける。 ◆明快さ ◆経済性 ◆方向づけの容易さ ◆理解の容易さ ◆意思決定の容易さ ◆安定性と適応性 ◆永続性と新陳代謝 その1 ◆明快さ ”明快と単純は同じではない。 単純に見えて明快でないものがある。 複雑に見えて明快なものもある。” ドラッカーは、二つの建築様式を比較しながら、組織構造の明快さについて、指摘する。 ≪ゴシック建築の教会≫ 装飾や抽象的コンセプトが豊富で建築様式としては極めて複雑だが、訪れる人にとっては、キリスト教についての信仰や知識がなくても、建物が宗教を目的としていることを明快に理解できる。 ”複雑に見えて明快である。” ≪近代ビル≫ それ以上単純にできないほど単純化されている立方体の集積にすぎない。 しかし、案内図や標識なしに近代ビルから外へ出ることは困難であり、 標識どおりに歩いてさえ迷う。 建築様式としては至って単純だが、建築物として使用する人にとっては”明快”ではない。 ”単純に見えて明快ではない。” ドラッカーはこの建築に例えて、組織構造の明快さの必要性を説く。 「組織マニュアルの助けなしでは、自らの所属や行くべきところ、  あるいは自らの位置がわからない組織構造は、  無用の摩擦、時間の浪費、論争や不満、意思決定の遅れをもたらす。  そのような組織構造は、成果をあげる助けとなるどころか障害となる。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第7章 マネジメントの組織 33 組織の条件)