■組織構造は道具である。■~健康の基準は成果~





組織の形態を見てきた。
では、健康な組織設計は、どの様に行えば良いのか?
理想からスタートすべきか、それぞれの組織に固有の伝統、慣行、事情、ニーズからスタートすべきか。
ドラッカーは、このいずれのアプローチも必要であり、並行して使わなければならないとする。
 構造を持つ組織で適用が難しくなく問題を起こさない組織構造はない。
あくまでも組織構造は道具であるので、道具自体によい悪いはない。
適切に使うか使わないかだけであって、それ以上ではない。

ではなんの為の道具なのか?
組織の目的達成のためである。

目的を達成するための組織構造とするためには、まず重要な成果を生み出す"基本活動"に焦点をあわせる必要がある。
基幹となる事業活動である。
そしてその基本活動を可能なかぎり単純に組み立てなければならない。

ドラッカーは、重要なことは、組織の目的を常に念頭に置くことであると締める。


「構造の健全さは、組織の健康の前提である。

 それがそのまま組織の健康を意味するわけではない。

 組織の健康を判定する基準は、構造の美しさ、明快さ、完全さではなく、成果である。」

~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第7章 マネジメントの組織 35 組織構造についての結論)





   





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