■調整役や補佐役を必要とする組織■~成果への部分的な貢献~
≪悪い組織≫
その6
◆実際の仕事をしない人たちを必要とするようになること
実際の仕事をしない人たちとは、調整役や補佐役などを指す。
この様な状況は、活動や仕事が細分化され過ぎていることや、
成果に焦点が合わない活動や仕事が存在し、
これらに多くのことが要求されていることなどから起こる。
また組織の活動単位が、果たすべき貢献の種類や、
仕事全体の流れによるものでもなく、縦割り組織にも同様の症状が起こるとする。
もともと一つの組織で行うべき仕事を分割してしまったために、
その間の調整役が必要となるのだ。
「なぜならいかなる職能といえども、
れだけで直接、成果に貢献することは不可能であり、
成果に部分的に貢献するだけだからである。
したがってここで、もともと一つであるべきものを一つにまとめるために、
自分は何もしない調整役なる者が必要になってくる。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(第7章 マネジメントの組織 32 組織の基本単位)
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