■事業部門を率いるものの責務■~共通のビジョンを持つ~
5つの組織形態の持つ特色、連邦分権組織。
ドラッカーは、連邦分権組織つまり、分権型組織は成果からスタートするとした。
そして、この連邦分権組織に勝る組織構造はないとする。
◆連邦分権組織の長所
きわめて明快かつ経済的であり、それぞれの人間が、
自らや自らの属する事業部門の課題を容易に理解できる。
そして、高度に安定しながら、変化への適応力も十分ある。
さらに、マネジャーの目と力、つまり実力を直接、
事業の業績と成果に向けさせることができる。
マネジャーが組織にある資源を活用し、自らの意思決定で部門の活動をリードしていくことができる。
故に、その実力のほどが試される。
「最大の利点は、明日を担うマネジャーの育成にある。
連邦分権組織だけが、やがてトップマネジメントの責任を担うべき者を
育成し、テストできる。
この一事だけでも、連邦分権組織は他のいかなる組織構造よりも優れている。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)
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