■チーム型組織の長所と限界■~原始時代の狩猟隊は七人から八人~





5つの組織形態の持つ特色、チーム型組織。

◆長所と限界
 ≪長所≫
  メンバーが全員が、チーム全体の仕事を理解し、
  新しい方法やアイデアも容易に受け入れ、状況変化にも容易に適応できる。

 ≪欠陥≫
  明快さや安定性に欠け、経済性も悪い。
  つまり、専門家の集まりなので、人間関係、仕事の割り当て、説明会、会議、コミュニケーションなど、チームの内部管理に絶えず気を配らなければならない。
  このようにエネルギーの相当部分が、単に仕事を進めることに費やされる。

 ≪限界≫
  規模つまり、メンバーが少人数のときに有効に機能する。
  大人数になると、意思決定が複雑になることにより柔軟性に欠けることとなる。
  また同時に多数の専門家が集うということで、各個人の責任感が希薄になり、各人が成果をあげられなくなる。
  そしてさらに、これらの組織構造上の欠陥に、多くの人の過度の関心が集まることととなり、組織にとっての致命的な障害事項となる。


「チーム型組織の最大の限界は規模にある。

 メンバーの数が少ないときは有効に働く。

 原始時代の狩猟隊も七人から八人だった。

 あまり大きくなると、チームの利点たる柔軟性や

 メンバーの責任感が急速に減少し、成果をあげられなくなる。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第7章 マネジメントの組織 34 五つの組織構造)



   

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