■よき意図にすぎない意思決定■~仕事に移し、成果に結びつける。~
組織として最小限持たなければならない7つの条件、その5
◆意思決定の容易さ
いかなる組織構造でも意思決定が行われる。
その際、正しい問題を、正しいレベルで意思決定を行い、実際の仕事に移し、成果に結びつけなければならない。
組織構造がこのプロセスの阻害要因となってはならない。
意思決定を強化するものでなければならない。
この意思決定にとっての障害事項とはどのようなものか?
ひとつは、
常に上位マネジメントが意思決定を行わざるをえなくなっていること
二つ目は、
構造が複雑で、明快さに欠け、致命的に重要な問題の発生がわからなくなること
さらに、
まちがった問題や成果に関わりのない縄張り意識に対して組織の関心を向けさせること
ドラッカーは、意思決定は、それが実際に仕事として実行に移され、成果をもたらさないかぎり、単なる”よき意図”にすぎないとする。
絵に描いた餅、である。
組織構造の在り方は、意思決定を組織や個人の仕事に移すことに大きな影響を与えるのだ。
「意思決定は、それが仕事としてあるいは行動として実行に移され、
成果をもたらさないかぎり、よき意図にすぎない。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(第7章 マネジメントの組織 33 組織の条件)
コメント