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■負うべきリスク■~殺人のリスク~

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おはようございます。 未明の川崎です。 日本海側、北日本は今日も荒れ模様の天気です、お気を付け下さい。 ネルソン・マンデラ元大統領の追悼式典が行われた。 式典の中で、故人の思い通り、黒人と白人が肩を寄せ合って歌い踊っている。 残したものは強く根付いている。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ リスクは、大きさと性格によって四つに分類できる。 その①負うべきリスク 事業の本質に付随するリスクだが、他産業の企業にとっては耐えられないリスク。 新薬を開発する製薬メーカーには、薬の副作用というリスクが付きまとう。 もちろん事前に入念なテストは行うが、人間の全ての機能について 完全に究明されていない今、予想を超える結果もでる。 治療を目的にする薬が、殺人という最悪の結果を招くこともあるのだ。 このような事態は、 ”激しい苦しみであるとともに、自信と自尊心を傷つける。” 医薬品メーカーとして成功するには、治療できるとか、 苦痛を和らげるとかいった使命の達成がなければならない。 あらゆる産業に負うべきリスクがある。 宇宙開発には人類未知の「不測の事態」 バスの運転手には運転ミスによる「交通事故」、 外科手術医には執刀ミスによる「医療過誤」、 放送局には「映像事故」、 警察官には「誤認逮捕」など。 未知のこと、人の行うことにはリスクが伴う。 そのリスクを完全に回避するためには、 そのことを行わないこと以外にない。 しかし、それはドラッカーの言う最も深刻な“無為のリスク”となる。 「抗生物質、トランキライザー、ワクチンなど全身作用の新薬の開発には、  治療ではなく殺人のリスクがある。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第13章 事業戦略と経営計画)     

■四つのリスク■~大きさと性格による判断~

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おはようございます。 未明の川崎、西から段々と天気が崩れるようです。 何かとあわただしい年末、天気の急変にお気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 機会を三つに分類した。 次はリスクで、大きさと性格によって四つに分類できる。 ●負うべきリスク 事業の本質に付随するリスクだが、他産業の企業にとっては耐えられないリスク。 ●負えるリスク 失敗しても多少の資金と労力を失うというリスク。 ●負えないリスク 失敗すると致命的な損害を生む出すリスク。 ●負わないことによるリスク リスクを取って、新しい機会にチャレンジしないことによるリスク 「ほとんどあらゆる産業に負うべきリスクがある。  それはほかの産業の企業にとっては耐えられないリスクである。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第13章 事業戦略と経営計画)     

■革新的機会は「制約の除去」■~事業の定義を変える機会~

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おはようございます。 未明の川崎、青空の模様。 西から段々と天気が崩れる週初めのようですね。 寒々しい一週間ですが、一年の締めに向け頑張っていきましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 三つの機会。 その3 ▲革新的機会  事業の基本的な性格と能力を変える機会。 ドラッカーは、成功した際には、異常なほど大きな成果を もたらす機会とし、それは「制約の除去」だとする。 ”制約の除去”とは、その機会を活かすために障害となる あらゆる制約を無にすることだと解釈する。 【CASE】 ゼロックスの前身ハロイド社は、印刷会社向けの印画紙を製造するメーカーであった。 印刷業者の市場は一般企業であるが、その市場向けにコピー機を開発し急速な成長を見せた。 そのためには非常な労力を必要で、 企業の持つ最優秀な人材を起用しなければならない。 リスクは常に大きいため、大きな利益を上げられるものでなければならない。 「革新的機会の実現には非常な労力を必要とする。  そのためには、第一級の資源、特に第一級の人材を  充てなければならない。。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第13章 事業戦略と経営計画)     

■補完的機会にはリスクが伴う。■~事業の定義を変える機会~

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おはようございます。 今日はうす曇りの寒々しい川崎の朝です。 特定秘密保護法案が成立した。 担当大臣は、成立後の記者会見で、 今後細かな説明を行って理解を深めたいと述べた。 本末転倒もはなはだしい。 国民が選択した、”国政の安定多数”という状況がもたらす弊害を まざまざと見せつけられた形だ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 三つの機会。 その2 ▲補完的機会 事業の定義を変える機会である。 「1 + 1」が3にも5にもなるような新しい事業の機会を指す。 印刷会社が3D印刷技術を使用して、人工骨製造に進出する際には、 医療技術や炭素系素材の専門知識が必要になる。 その専門企業を吸収合併して医療分野に進出することなどはこれに該当するが、 この場合には、例えば炭素素材に関する知識など、 少なくとも一つの新しい知識において卓越性を獲得しなければならない。 しかし新しい分野には当然のこととして、リスクが付きまとう、だから。。 ドラッカーは、「わが社は新しい種類の卓越性を獲得し、 維持し、報奨するために、進んで自らを変える気はあるか」 と自問しなければならないとする。 「補完的機会にはリスクが伴う。  むしろリスクがないならば  その機会は幻として退けなければならない。  したがって、補完的機会は、事業全体の富の創出能力を  数倍にしてくれるものでなければ機会とはいえない。」 ~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第13章 事業戦略と経営計画)