■精神的領域における能力の証明■~英雄的概念としての「指導者原理」~
おはようございます。 今日も快晴の川崎の朝です。 明日からは、台風11号の影響を受けそうです。 お気を付けください。 政府は今日安保法案を衆議院で採決し、 参議院に送る そして再度衆議院で成立に至る。 形式的民主主義。 世論は、安保法案は憲法違反で、 採決すべきではないとの意思を明確に示している。 にも拘わらづ、安倍さんは理解が深まったとして ノンブレーキで突っ走る。 このところ市民の反対運動に、 学生や女性、中高年の参加が目立つ。 ラジカルさはないが、60年安保闘争、 70年ベトナム反戦運動が思い出される。 平和ボケといわれるが、 この言葉の怖さを知る必要がある。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドイツにおいては、 農民の社会的優越性を理解させるために 都会人に対して強制的農作業を行わせた。 同様に、労働者の社会的優越性を保つため、 ブルジョア階級の成人男性に 労働奉仕を義務づけられている。 さらにブルジョア階級には、 非経済的位置づけとして、 「文化の担い手」という地位が与えられ、 企業家階級には、英雄的概念としての 「指導者原理」による相応の 社会的位置づけが与えられる。 今日ドイツでは、このことが、 広くそのまま文字どおりに実行されている。 「指導者たる者は、 経済的な役割や富によって その社会的な位置づけと役割を得ているのではない。 彼らは、精神的領域において その能力を証明しなければならない。 この原理は、それを証明できなければ、 何者といえども、その経済的地位を 奪われるべきであるとする。」 ~『イノベーターの条件』 (2章 経済至上主義は人を幸せにするか)