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■問題への挑戦は機会の源泉■~社会を退化させる病である。~

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ドラッカーは組織が社会に与える影響の除去は、 社会に対する責任ではなく、自らの組織に対する責任であるとした。 次は、社会の問題である。 ドラッカーは社会の問題は、社会自体が問題を防止したり、 解決したりする機能を果たせない結果であるとする。 そしてそれは、社会の進歩を妨げる要因である。 組織は社会の一員として、その仕組みの中で存在している。 なので、社会が問題に対する機能を果たせないとなると、 組織、特に企業のマネジメントがその問題に挑戦しなければならない。 そして、その挑戦が企業にとって、機会の源泉となる。 社会の問題を解決することを事業に変えて自らの利益とすることこそ、 企業の機能である。 ”変化をイノベーションすなわち新事業に転換することは、組織の機能である。” 「社会の問題は、社会の機能不全であり、  社会を退化させる病である。  それは組織、特に企業のマネジメントにとっての挑戦である。  機会の源泉である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第4章 社会的責任 16 社会的影響と社会の問題) Amazon.co.jp ウィジェット

■不健全な社会では機能しえない■~組織は社会の機関~

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組織の社会的責任の問題は、自らの活動に関するものと 活動とは関わりなく社会の問題として生ずる影響、 この二つの領域において生ずる。 ドラッカーは、組織が社会に及ぼす影響は、組織の目的に付随して 起こるもので、多くの場合避けることのできない副産物であるとした。 一方の社会自体の問題は、組織とその活動の影響からではなく、 社会自体の機能不全から起こるとする。 地域間格差、再生エネルギー、食糧自足、高齢者とヘルスケア、 労働力不足、教育の荒廃、、、枚挙にいとまがない。 これらは、社会の様々な環境が生み出した問題である。 しかしこれらの問題は、社会自体が生み出したにも関わらず、 社会の機能では解決できない問題である。 社会の機能不全である。 組織は、社会の仕組みの中でのみ存在する社会の機関である。 なので、社会の健康は、組織のマネジメントにとっては重要な問題のだ。 「社会の問題は組織にとって重大な関心事たらざるをえない。  なぜなら、健全な企業、健全な大学、健全な病院は、  不健全な社会では機能しえないからである。  マネジメントが社会の病気をつくったわけではない。  しかし社会の健康は、マネジメントにとって必要である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第4章 社会的責任 16 社会的影響と社会の問題)