■ある戦争未亡人の例■~解決策を示してやる~
おはようございます。
ひんやりと肌寒い川崎の朝です。
日中は晴れて暖かですが、
夕方からは雨となりそうです。
静かにステイホームしましょう。
良い週末をお過ごし下さい。
----------------------
∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ゲーニアは、
役所に助けを求めるのではなく、
相手が処理に困っているに
違いない問題に
解決策を示してやるという
手法をとっていた。
例えば、三人の子供の授業料の
還付資格のある戦争未亡人の件では、
その主人がロシアの捕虜収容所で
亡くなったが、
革命騒ぎで収容所が壊され、
それを証明できなくなってしまったので、
とにかく還付を先にしてやったほうがよいと
次のように話すのだった。
「『お忙しいことと存じますので、
書類にサインをいただきに、
本人と助手をお伺いさせます。
三〇分ほどで着きますのでよろしくお願いします。
お手伝いできて本当によかったと存じます』」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)
コメント