■トーマス・マンの通俗性■~ゲーニアは最高の司会者~


おはようございます。

ほのかに明るい川崎の朝、
肌寒さを感じます。

昨日同様今日も不安定な天気で、
午後にはにわか雨の予報です。

お気を付け下さい。

火曜日、健やかな一日をお過ごし下さい。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


アネッテは、きりっとした態度で、
サロンへの客をさっさと席に
案内するのだった。


ドラッカーは、
ゲーニアは最高の司会者で、
必ずゲストから最高のものを引き出した、
とする。


しかし同時に、凡庸な者を
退治するコツも心得ており、
ノーベル文学賞の受章前ではあったが、
すでに大家の仲間入りをしていた
トーマス・マンでさえ、
その通俗性をやんわりと指摘され、
二度とゲーニアのサロンには
顔を出さなかった、
と続ける。


ゲストは有名人とは限らず、
その後のテレビのトークショーの
プロデューサーが知っていることを
すべて知っていた。


そのことについてゲーニアは、
次のとおり語っていた。


「有名人だからトークショーに

 出ていただいたわけではありませんよ。

 出ていただいたから有名人なのですよ。」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)



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