■非経済的な秩序と満足■~両者に対する同時の敵視~

おはようございます。

雲の合間から陽射しの差す川崎の朝です。

安保法案の審議時間が100時間を超え、
60日ルールで成立に向けようと、
安倍さんは急ぐ。

一方で世論調査では8割を超える人達が、
法案の不理解、拙速を示した。

国会審議に時間を費やせば
国民の理解メーターが
自動的に上がっていくと考えているようだ。

安倍さんは、リーダーとして”やるべきこと”と
個人としての”やりたいこと”との
見極めができなくなっているとしか思えない。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

ドラッカーは、
ファシズムがめざす奇跡について続ける。

ファシズムは、私的な利益中心の資本主義だけでなく、
私的な利益を否定する社会主義をも敵視する。
この両者への同時敵視という矛盾が、
ファシズムの本質をそのまま示す。

ファシズムは社会革命ではあるが、
社会主義ではない。
産業社会を維持するが、
資本主義ではない。

しかしムッソリーニとヒットラーは、
生産のための機構を維持しつつ、
非経済的な秩序と満足を中心に据える
脱経済社会を創造しなければならなくなった。

その第一歩として、
社会の恵まれない層に対し、
それまで恵まれた層の特権だった
非経済的な贅沢を与えることを行った。

これらはファシズムへの敵対勢力を
コントロールするためのもので、
すべて、党と警察の監視つきで行われた。




「それは就業時間外の組織活動を通じて行われる。

 ドイツでは「余暇」プログラムであり、

 イタリアでは「終業後」プログラムである。

 いずれも組織活動への参加自体が強制である。」

~『イノベーターの条件』
(2章 経済至上主義は人を幸せにするか)
























































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