■すでに起こった未来■~あらゆる景色が一変する~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーは、すでに起こったことの帰結を見ることによって、
不思議なほど正確に未来像を描いた。
そのいくつかの例は次のとおり。
●1927年:少年時代、最大の脅威は何かと聞かれて「ヒトラー」と答えた。
●1942年:第二作『産業人の未来』において、組織が大きな意味をもつようになると書いた。
●1954年:「戦略」を書名に使おうとしたとき、軍事用語は経営書の読者には受け入れられないだろうと編集者は言ったが、
今マネジメントの最大のテーマが経営戦略になった。
●1985年:「ペルリンの壁は崩壊する」と言い、実際に実現した際、
ドラッカーは笑いながら「これほどすぐとは思わ なかった」と言った。
●1986年:ソ連が崩壊すると予言し、実現した際には、「これからはソ連の資源と経済に注意せよ」と言った。
●1992年:「もはや西洋史も西洋文化もない。世界史と世界文化があるだけである」と言った。
●1999年:インターネットについて、「重要なのは、情報が人手しやすくなったことではない。
あらゆる景色が一変するということである」と言った。
「ドラッカーは時代を越えて生きる。
彼は予言者として見られることを拒否した。
しかし、すでに起こったことの帰結を見ることによって、
不思議なほど正確に未来像を描いた。」
~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』(序章 何のためのマネジメントか)
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