■影響の除去を機会とする。■~自ら処理しなければならない。~
ドラッカーは組織が社会に与える影響は、自らその影響を処理しなければならず、
その最善の方法は、影響の除去をそのまま収益事業にすることであるとした。
ドラッカーはその実例を示す。
アメリカの大手化学会社ダウ・ケミカルは、大気汚染と水質汚染は
社会への悪影響と認識し、絶対に除去することを決意した。
そして社会がこれらの汚染を環境問題として捉えるはるか以前に、
工場からの汚染をゼロにすることを決定した。
さらに同社は、除去した汚染物質から新製品を開発し、用途と市場を
創造して成功した。
ドラッカーは、影響の除去は、常に事業上の機会とすべく
試みなければならないとする。
「環境が問題にされるはるか前に、
工場からの汚染をゼロにすることを決定した。
しかも同社は、除去した汚染物質から新製品を開発し、
用途と市場を体系的に創造していった。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(第4章 社会的責任 16 社会的影響と社会の問題)
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