■働く者自身の責任■~あらゆる段階における責重な資源~
働く人に、責任を持たせるには”やりがいのある仕事”が必要であり、
そのためには「生産的な仕事、フィードバック情報、継続学習」の
3つの条件が不可欠とした。
そして、これら三つの条件は、働く者が持つ責任の基盤であるため、
それはマネジメントの責任であり、課題である。
しかし、実際にプロセス、道具、情報を利用し、
仕事をするのは働く者自身であるので、これらはマネジメントだけが
一方的に取り組むべき課題ではない。
働く者が持つ知識、経験、欲求は、自分自身が行う仕事のあらゆる段階で
必要な責重な資源となる。
なので、働く者自身がプロセス、道具、情報の検討に始めから
参加しなければならない。
このことは、実際に働く者には、仕事の仕方や、成果の量や質に対する
責任があることを意味する。
したがって、仕事、職務、道具、プロセス、技能の向上は、彼らの責任である。
ドラッカーは、これは厳しい要求だが、満たすことのできる要求であるとする。
「仕事をいかに行うべきかを検討することは、
働く者とその集団の責任である。
仕事の仕方や成果の量や質は、彼らの責任である。
したがって、仕事、職務、道具、プロセス、技能の向上は、
彼らの責任である。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(第3章 仕事と人間 13 責任と保障)
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