■人は最大の資産である■~誤解と恐れ~


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働く者は仕事に責任を持つことにより、働きがいを得ることができる。
一方マネジメントは、働く者に成果をあげさせることが責任である。

しかし、ドラッカーは、マネジメントは、この責任に関しての
課題を直視することがないと指摘する。
そこには、「権限と権力の混同」と「高度の要求への恐れ」という
2つの原因がある。

「権限と権力の混同」とはなにか。

マネジメントは、働く人たちからの責任を持ちたいとの要求に対して、
それがマネジメント自身の権限放棄の要求であり、ひいては自らの権限を
奪われると誤解し抵抗感を持つのである。

しかし、権限と権力とは異なる。マネジメントが持つものは、
責任を果たすための権限であり、それ以上の何ものも持たない。

必要なことは”分権化”である。
権限を分けることにより、働く者に主体的に成果をあげさせることが可能となる。
そして、これによりトップマネジメントは本来の仕事に専念でき、責任を果たし、
自らの成果をより多くあげることができるようになる。


「権限と権力とは異なる。マネジメントはもともと権力を持たない。

 責任を持つだけである。

 その責任を果たすために権限を必要とし、現実に権限を持つ。

 それ以上の何ものも持たない。」


~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第3章 仕事と人間 14「人は最大の資産である」)











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