■社会の一員にする仕組み■~仕事がなければ失業と同じ~


画

像




ドラッカーは、誰もが自らをマネジメントの一員と見なす組織を
つくりあげることが大事だとした。

そして、次に、働く者が責任の重荷を負うためには、
仕事と収入の保証がなければならないとする。

働く者は、仕事と収入を失う恐れがあるなかで、仕事や集団、
成果に責任を持つことはできない。

過去に、技術の革新は働く人から仕事を奪うとの怖れから、
イノベーションや生産性に対する抵抗があった。

だがそれらの抵抗は、人間の本性ではなく、
仕事と収入の保証が与えられているところでは抵抗は
見られないとする。

そこに必要なのは、責任を持たせるための保証である。
雇用契約を結び、給与の支払いをいかに約束しても
実際に仕事を与えることが必要なのだ。



「給与を払い続けても、現実に仕事を与えなくては

 失業と同じ不安を与える。

 必要なのは収入の保証だけではない。

 積極的かつ体系的に仕事を与える仕組み、

 すなわち働く者を社会の生産的な一員にする仕組みである。」




~P.F.ドラッカー「マネジメント」

(第3章 仕事と人間 13 責任と保障)









コメント

このブログの人気の投稿

■報復の天使のように■~力があるはずの分野~

■ゾフィー先生のまわりに輪■~生徒自身への関心~

■ハーケンクロイツを外した■~帽子をとっての一礼~