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■本来ならば失敗は避けられる■~真摯に手順を踏んでいない~

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気持ちの良い青空に、 朝焼けがきれいな川崎の朝です。 日毎に冷え込みが増しますが、 例年並み、慣れましょう。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 つまるところ、部下の昇進人事こそ、 マネジメントの試金石であると共に、 組織の究極の管理手段なのだ、 とする。 そして、組織において、 失敗した昇進人事ほど 目立つものはないと続ける。 昇進人事の失敗は、 人に苦痛をもたらし、 組織に混乱をもたらし、 苦々しさをもたらし、 不満をもたらす。 ドラッカーは、 マネジメントの大きな誤りは、 真摯に手順を踏んでいないばかりではなく、 その失敗を人事をされた者に 責任転嫁していることだとする。 「「私が人事を失敗した。  元に戻すのは私の責任だ。  二度と間違わないことも私の責任だ」  と言わなければならないのです。」 ~P.F.ドラッカー「われわれはいかに働きどう生きるべきか」 (第5章人事を行う)

■ポストは人にとっての道具■~設計を間違った殺人ロボット~

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おはようございます。 夜明け前の川崎の朝、 快晴です。 今シーズン一番の冷え込み、 暖かくしてお過ごし下さい。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 「後家づくり」のポストは、 一日も早く仕事の中身の方を 変えなければならない、 とした。 そして、この様なポストは、 設計を間違った殺人ロボットであり、 人を挫折させるようなポストを 作ってはならない、 と続ける。 「ポストというものは、  誰でも簡単に就けるものでなければなりません。  働き者の普通の人間が  簡単にこなせるものでなければならないのです。  もし人を就けることが難しければ、  人ではなく、ポストの方がどこかおかしいとすべきです。  それは間違ったポストです。」 ~P.F.ドラッカー「われわれはいかに働きどう生きるべきか」 (第5章人事を行う)

■人を挫折させるポストをつくってはならない■~スーパーマンがいたから~

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おはようございます。 薄曇りの川崎の朝です。 東京地方はこれから段々と晴れ、 風が冷たい一日になりそうです。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 「後家づくり」のポストと呼ばれる、 人を挫折させるポストに就かされたりしたら、 眠れなくなりそうだが。。。 ドラッカーはこれについて、 簡単なルールを見つけた、 とする。 それは、前職で立派に仕事をこなしていた者が 二人連続して挫折したならば、 三人目を待つ必要はない、 というもの。 そして、そのようなポストは、 偶然出来たもので、 そのポストに就かせることのできる スーパーマンを探すなどという無駄な労力は、 それ以上すべきではないと続ける。 「それこそスーパーマンがいたからこそ、  その人に合わせてつくられてしまったわけです。  一日も早く、仕事の中身の方を変えなければなりません。」 ~P.F.ドラッカー「われわれはいかに働きどう生きるべきか」 (第5章人事を行う)

■試用期間を設ける、駄目なら元に戻す■~新しい仕事に挑戦しなくなる~

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おはようございます。 未明の川崎の朝、 雲が空を覆っています。 今日は一日曇り空、 気温はあまり低くはない模様、 上着の調整が必要ですね。 今日も一日もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 新しい仕事をこなせなかった者を 辞めさせないことは、 組織として軟弱にすぎるという意見や、 組織というものは、 社員を降格させる権限を授かっている という神話もある、 とする。 しかし人事の失敗は、 人事を行なった者の失敗であり、 その責任を、人事をされた者のせいにすることは、 単なる責任転嫁に過ぎない、 と続ける。 ドラッカーは、必要なことは、 人事を行なった者が、 自分が行なった人事の失敗の原因を 考えることだとする。 「新しい仕事をこなせなければクビというのでは、  誰も新しい仕事に挑戦しなくなるでしょう。  昇進人事を取り消されてなお組織に残るということは、  気まずいうえに辛いことです。  しかし、傷は思ったよりも早く癒えるはずです。」 ~P.F.ドラッカー「われわれはいかに働きどう生きるべきか」 (第5章人事を行う)

■ラインの気質とスタッフの気質■~二つの世界を経験させる~

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おはようございます。 雲が多く、薄暗い空の川崎の朝です。 今日は一時雨の予報も出ています。 雨具は必要ですね。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 新しいポストが適任かどうかを 知る方法はあるのだろうか。。。 ドラッカーは、失敗の原因が 気質的な適性の欠如にある場合は、 かなり早い段階で分かるとする。 たとえば、ラインのポストから スタッフの仕事を与えられた 40歳の男性は、突然、 まさに人が変わらなければなくなる。 部下に指示していた者が、 現場で行うことは、 指示ではなく、説得と助言のみで、 ほとんどの場合、再起不能なまでに 悩んで落ち込むことになる。 逆に、スタッフの仕事からラインに移され、 命令することの孤独と、 決定することの重荷に 押しつぷされてしまう者もいる。 ドラッカーは、 これらは、気質的な問題だとする。 「しかし、このラインとスタッフという  二つの世界は、まだ若いうちに経験させておけば、  十分に対処できるようになるものです。  これが、多くの組織が、  若い者をスタッフの仕事に長く就かせずに、  比較的早期にラインの仕事に  就かせるようにしている理由でもあります。」 ~P.F.ドラッカー「われわれはいかに働きどう生きるべきか」 (第5章人事を行う)

■期待を裏切らないために■~仕事に必要なことは何か~

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おはようございます。 穏やかな青空に、淡い雲が浮かぶ川崎の朝です。 これから段々と雲が消え、晴れ間が増えそうです。 行楽日和の日曜、お楽しみ下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ では、そのようにして選ばれた人が、 期待を裏切らないために 気をつけるべきことは何だろうか。。。 ドラッカーは、 新しいポストで失敗する最も多い原因は、 それが彼にとって新しい仕事だということを 知らないことにある、 とする。 そして、上司は新しいマネジャーに、 「仕事に必要なことが何かを考えるのは、 あなたの責任です。 しかもそれが、 今度の昇進をもたらしたものではないことだけは 知っておいてほしい」 と伝えなければならない、 と続ける。 「昇進した者はとにかく、  新しい仕事に求められているものは何かを、  徹底的に考え抜く必要があります。  この昇進の心得は、  二八歳であろうが四五歳であろうが、  変わるものではありません。  年齢は関係ないのです。  けれど若いうちは、  そのことになかなか気づかないものです。  そうした時に助けてあげられるのが、  上司です。」 ~P.F.ドラッカー「われわれはいかに働きどう生きるべきか」 (第5章人事を行う)

■優れた人事のハウツー■~なされるべき仕事から始める~

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おはようございます。 青空の所々に、 淡い雲が浮かぶ川崎の朝です。 これから段々と日差しが増し、 暖かな一日になりそうです。 行楽日和、良い週末をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 人事の失敗が少ない人たちは、 人事の決定においてハウツーを知っていた、 とした。 そのハウツーとは、 どのようなものなのか。。。 ドラッカーは、 人事の検討は、 人から始めるのではなく、 なされるべき仕事から 始めなければならない、 とする。 そして、「あのポストの仕事は何か」 「あのポストに求められているものは何か」、 ということを考えることが 彼らの知る人事のハウツーであった、 と続ける。 「そして、一つの人事に  何時間も何日もかけていました。  決断力に優れた人たちでありながら、  独断で人事を決めることは  決してありませんでした。」 ~P.F.ドラッカー「われわれはいかに働きどう生きるべきか」 (第5章人事を行う)