∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■顧客こそ事業である■
■事業はなにか。何であるべきか ~3 ■顧客こそ事業である■
≪顧客こそ事業である≫
事業と顧客の関係について、「事業とは、市場において、知識という資源を経済価値に転換するプロセスである。事業の目的は、顧客の創造である。買わないことを選択できる第三者が、喜んで自らの購買力と交換してくれるものを供給することである。」と顧客こそが事業であるとしている。
市場は自社の何に対して対価を支払うのか、自社の強みはどこか、どこを伸ばすべきかについて考究する必要がある。
さらに以下のとおり標準的なマーケット分析結果について問いかけをする。
【市場を本当に知っているのは顧客本人】
顧客に聞き、顧客を見、顧客の行動を理解して初めて、顧客とは誰であり、彼らが何を行い、いかに買い、いかに使い、何を期待し、何に価値を見出すかを知ることができる。
【顧客は満足を買う】
顧客は製品を買っているのではなく満足を買っている。企業が売っていると考えているものを、顧客が買っていることは稀である。
【ほんとの競合は別にある】
満足という観点からみると突然全く異なった生産、販売のされ方をしている他産業のサービス・製品と競争関係に置かれることがある。
~ベンツの購入者は高級感による満足を購入しており、他の低価格自動車は競合ではない。高級マンション等他の高級感商品と競合することとなる。
【企業の意図と顧客の関心は別】
顧客は企業の意図するところに動かされず、サービス・製品が自分のためになにをしてくれるかだけに関心を持つ。
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