■技術志向のコングロマリット■~誰かができたことは、誰でもできる~
おはようございます。 快晴の川崎の朝、 窓からはさわやかな風が入ります。 昨日は、午後になって急に天気が 崩れましたが、今日は大丈夫そうですね。 三連休最終日をお楽しみ下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 共通の技術を 他の市場に多角化する際には、 五つの原則があるとした。 そしてさらに、そこには 最大の問題があると続ける。 それは、技術一家主義に関わる問題だ。 技術一家主義とは、 たとえば電気に関わる技術からスタートし 企業群を作り成功した日立製作所などを指す。 これらの、技術の強みを中心にして、 自然発生的に生まれたコングロマリットは これまで成功した。 この技術は、コングロマリット内部でのみ 共有され発展し、成功に結びつけることができた。 しかし今日、技術は広まる、 しかも急激に広まる。 誰かができたことは、誰でもできる。 従って、コングロマリットのもつ 様々な技術のうちの一つに集中して 成功する企業が生まれる。 こうして、固有の技術を中心に据えた 共通の使命は無効になり、 コングロマリットは、成功実績により 結びつく存在となる。 「技術一家主義は、戦略としてすでに時代遅れであり 多角化の限界に達している。 解体を防いでいるのは共通の使命ではなく、 共通の歴史にすぎない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 41 多角化のマネジメント)