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■派閥、抗争、対立、不信■~内部対立を煽る~

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 おはようございます。 今朝も快晴城山の上に 青空が広がる須崎の朝です。 昨日からぐっと寒くなりました。 今日も同じような感じで、 一枚重ね着したほうが良いでしょう。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ルースは ほとんどの時間を海外か、 サウスカロライナやアリゾナの農園で 過ごす不在社長になっていたが、 編集長たちを通さずに、 記者や特派員や編集者に会うことによって、 自分以外の者が支配権を持つことを防いだ、 とした。 そして、 直接介入したり、 指示したりしたことはなかったが、 いつでも波風を立て、 混乱させ、 内部対立を煽ることができ、 事実そうした、 と続ける。 そのためには、 新しいアイデア、 質問、ヒント、疑問、 議論の種を頭に詰め込んで、 半年に一回出社するだけでよかった。 「いかに強力な編集長といえども、  万全なルースに対抗することは不可能だった。  彼の雑誌のすべてにおいて、  派閥、抗争、対立、不信が蔓延していた原因が  ここにあった。」 (Ⅲ アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■不在社長になっていた■~意味のない特別任務~

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 おはようございます。 今朝も快晴の須崎の朝です。 日中の気温も一日一日と下がってきました。 今日も昨日より2,3度は低い模様です。 来月は12月だもね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 編集者全員が、 誰が何を担当しているかを 知らなかった、 とした。 そして、 ルースには、 ダベンポートを傷つけたくない という気持ちもあるにはあった、 と続ける。 ルースは友人を傷つけたがらず、 どうしても避けられないときには、 大幅に昇級させ、 意味のない特別任務を与えるのが常だったが、 ルースの直接指示の本当の狙いは、 支配権の確保にあった。 ドラッカーは、 ルースが彼の雑誌に割く時間は 減っていき、 10年後の1950年に至っては、 ほとんどの時間を海外か、 サウスカロライナやアリゾナの農園で 過ごす不在社長になっていた、 とする。 「ところが彼は、  各事業の責任者を迂回して  現場に直接指示し、  編集長たちを通さずに、  記者や特派員や編集者に会うことによって、  自分以外の者が支配権を持つことを防いだ。」 (Ⅲ アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■支配権を手放さないルース■~誰が何を担当しているかを知らない~

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 おはようございます。 城山の向こうには、 青空が広がっています。 昨日の豪雨が嘘のように穏やかな須崎の朝です。 このまま高知はしばらく晴天が続きそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ルースは、 とてもその下では 働きたくない種類の人間でもあった、 とした。 そしてドラッカーは、 「フォーチュン」の編集長ラッセル・ダベンポートは、 10周年記念号の編集権を 事実上取り上げられていたことを 知らなかったのではないかと思う、 と続ける。 ルースはダベンポートをはずすことはなく、 ダベンポートは何も疑っていなかった。 ルースは自分が編集会議に 出ることもしなかったが、 編集会議の前に、 編集者を個別に、 別の階にある自分の部屋に呼び入れ、 記事ごとに指示をしていた。 編集者全員が、 誰が何を担当しているかを知らなかった。 「ルースが直接指示していることは、  ダベンポートを含め、  誰にも言ってはならないと厳命されていた。」 (Ⅲ アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■その下では働きたくない人間■~やり方は自由~

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 おはようございます。 朝焼けの高知の朝です。 これから下り坂、 明日は少し強めの雨になりそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ルースは、マリーが記者の行いに 苦情を言ってきた祭に、 ノックしては入ればいいのではないか といった。 そしてこの件はこれで終わりとなり、 これがルースの流儀だった、 と続ける。 ドラッカーは、 記者にせよ、 編集者にせよ、 仕事さえできればやり方は自由だった、 とする。 「しかし、ルースは、  とてもその下では  働きたくない種類の人間でもあった。」 (Ⅲ アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■『ライフ』のある記者についての話■~ノックすればいい~

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 おはようございます。 まぶしい日が射してきた、 快晴の高知の朝です。 今日も秋晴れの一日になりそうですね。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ルースにはユーモアのセンスもあった、 とした。 そして、彼はドラッカーには厳しかったが、 他人には寛容だった、 とする。 ドラッカーは、 『ライフ』のある記者についての話が 有名だった、 と続ける。 『ライフ』創刊の数か月後、 リサーチ部門の責任者のマリーという女性が 息せき切ってやって来て、 あの記者をどうにかしてくれと言ってきた。 彼女の気を静めさせて 聞き出したところ、 その記者は、 自分の部屋で素っ裸で寝ころんで 仕事をしているとのことだった。 ルースは、彼女に記事はどうかと訊ねると、 問題はないと答えたので、 さらにその記者が女の子を追いかけるのかと聞くと、 そんなことはないが我慢ができないと答えたが、 その記者はホモで有名だった。 「『よくわからないんだがね。  君のところの女の子は皆大卒だろ?』  『はい』  『ではノックすることくらい知っているだろうに』。」 (Ⅲ アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■ユーモアのセンス■~思ったように書く権利~

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 おはようございます。 朝が随分と遅くなり、 城山にはまだ日が射し込んできません。 今日も秋晴れの一日になりそうですね。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 IBMの件でルースは、 手直しで処理することに 渋々ながら同意した、 とした。 ところがその記者が、 とくにご自慢だった箇所に 私が手を入れたことに 苦情を持ち込むと、 ルースはそれに同情して、 ドラッカーに元の文章に戻させた、 と続ける。 ルースは、記事にはドラッカーやルースでなく 彼の名前が出るんだから、 記者に間違いがない限り、 思ったように書く権利がある、 とした。 ドラッカーは、 おそらくその記者には、 ルースがその記事を嫌っていたことは、 わからずじまいだったと思う、 とする。 「一件が落着した後、  ルースは『後味が悪い。文章が優れていただけにね』  と言った。  ルースにはユーモアのセンスもあった。」 (Ⅲ アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■肩書も年齢も性別も無関係■~若い者に目をかける~

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 おはようございます。 未明の須崎の朝、 昨晩から冷え込みました。 日中は秋晴れ、 気持ちの良い晴天が続きそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ルースは、 ある意味では 一緒に働きやすい人で、 よく頑固で傲慢だと言われるが、 そういうことはなかった、 とした。 そして、 入社したての若い者まで、 彼に異論を唱えることができ、 肩書も年齢も性別も関係なかった、 と続ける。 ルースは、 若い者の意見も聞き、 その時にはやっつけておいて、 何日か後には、、 それを肯定し、 その通りやって結構とのメモを 届けたりしていた。 ドラッカーは、 彼は若い者に目をかけていたと 言ってもよかった、 とする。 「IBMの件にはルースも怒り、  記事をボツにしようとしたが、  代わりの記事がなく  時間的に間に合わない旨を説明すると、  手直しで処理することに  渋々ながら同意した。」 (Ⅲ アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)