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■不況期こそ好機(1)■~目的が顧客でなくなる~

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 おはようございます。 未明の高知は曇ってます。 星も月も見えないです。 でも日中は晴れそうですね。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『未来企業』から ドラッカーは、 技術が変化していることは、 誰もが知っており、 市場がグローバルになったことや、 労働力や人口の構造が 変化していることも知っているが、 流通チャネルが変化していることについては まだ認識が甘いとする。 上田さんは、 あらゆる組織が、 世のため人のために存在し、 すべて組織は、 世の中や人が必要とするもを生み出し、 届けるのだと続ける。 だからドラッカーは、 組織としての企業の目的は 顧客の創造だというのだ。 実は、この当然のことが 当然でなくなるのが好況期であり、 バブル期であり、 あえて世のため人のためを考えずとも、 流れに乗ることによって 事業が成り立つのだとする。 「だから不祥事も起こる。  世のため人のためでもない  ビジネスモデルまで生まれる。  目的が顧客でなくなり  利益になってしまう。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■多様な価値観をいかに活かすか(2)■~マネジメントの存在しない国~

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 おはようございます。 未明の高知は今日も晴れ、 沢山の星が輝いています。 日ごとに朝の気温が下がってきましたが、 日中は晴れて暖かくなりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『すでに起こった未来』から 上田さんは、 マネジメントは、 共通の目的のために個人、コミュニティ、 社会の価値観、伝統を活かすものであり、 マネジメントがそれらを機能させない限り、 社会の発展は起こりえないとした。 そして、 ドラッカーは途上国などは存在せず、 存在するのは、 いまだマネジメントの存在しない国である、 と続ける。 さらに、先進国では、 重要な課題はすべて マネジメントされた機関において 遂行されており、 企業はそれらのものの 代表格であるにすぎないとする。 ドラッカーは、次のとおり説く。 「われわれは、  これまで企業のマネジメントについて行ってきたことを、  政府をはじめ他のあらゆる組織について  行わなければならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■多様な価値観をいかに活かすか(1)■~マネジメントとは文化である。~

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 おはようございます。 未明の高知は晴れています。 東西に帯状の雲がかかり、 そのど真ん中にお月さんが 朧気に輝いています。 今日も晴れそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『すでに起こった未来』から ドラッカーは、 マネジメントとは文化であり、 価値観と信条の体系であるが、 それは、それぞれの社会が、 自らの価値観と信条を 活かすための手段であるとする。 上田さんは、 マネジメントは、 急速に世界的なものとなりつつある近代文明と、 多様な伝統、価値観、信条、遺産からなる それぞれの文化とのかけ橋であるとする。 そして、マネジメントこそ、 文化の多様性を人類共通の目的に 奉仕させるものであると続ける。 「マネジメントは、  共通の目的のために個人、コミュニティ、  社会の価値観、伝統を活かすものである。  マネジメントがそれらを機能させない限り、  社会の発展は起こりえない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■マネジメントに必要な資質は一つ(3)■~才能ではなく真摯さである。~

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 おはようございます。 未明の高知、 今日もお月さんが天頂に浮かんでます。 晴れの一日になりそうです。 水曜日、今日もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から 上田さんは、 マネジメントには行うべき 五つの仕事あるとした。 そしてこれら五つの仕事はさらに細分化して、 その一つひとつについて学ぶことができるが、 ドラッカーは、それらのスキルだけでは マネジメントの役割は果たせないとも言っている と続ける。 狭いところで糸を結べるだけでは 外科医になれないのと同じである。 そもそもマネジメントとは人と働くことであるため、 あとからでは学ぶことのできない ある一つのものが必要となる。 ドラッカーは、次のとおり説く。 「マネジメントにできなければならないことは、  学ぶことができる。  しかし、学ぶことのできない資質、  後天的に獲得することのできない資質、  初めから身につけていなければならない資質が一つある。  才能ではない。  真摯さである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■マネジメントに必要な資質は一つ(2)■~マネジメントが行うべき五つの仕事~

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 おはようございます。 未明の高知は晴れています。 天頂の昨日と同じ場所に お月さんが微笑んでいます。 今日も晴れ、日陰は寒い位になりそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から ドラッカーは、 マネジメントには二つの仕事があるとし、 この二つのためにマネジメントが行うべき 五つの仕事があるとし、 その第一が目標を設定することであるとした。 そして第二に、 組織することであり、 仕事を分析し、組織構造にまとめ、 そのそれぞれについて マネジメントを行う者を選ぶことだと続ける。 第三に、チームをつくることであり、 これは人事を行い、上、下、横との コミュニケーションを図ることとする。 「第四に、評価することである。  そのための尺度を定める。  それを上、下、横に知らせる。  第五に、人材を育成することである。  その中には自分も含める。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■マネジメントに必要な資質は一つ(1)■~マネジメントの二つの仕事~

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 おはようございます。 未明の高知、 鱗雲の合間にお月さんが輝いてます。 今日は一日晴れ、 晴れても20度には届かない様ですね。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から ドラッカーは、 マネジメントには二つの仕事があるとし、 第一に、部分の和よりも大きな全体、 すなわち投入した資源の総和よりも 大きなものを生み出す総体を 創造することであるとする。 そして第二に、 自らのあらゆる決定と行動において、 すぐに必要とされるものと 遠い将来に必要とされるものとを バランスさせることであると続ける。 上田さんは、 前者においては、 ちょうどオーケストラの指揮者のように、 多様な楽器を一つにまとめて、 音楽を創造することで、 後者においては、 石臼に鼻を突きつけつつ丘の上を見るという アクロバティックなことをすることだとする。 そして、 この二つのためにマネジメントが行うべき仕事は、 五つあると続ける。 「第一に、目標を設定することである。  目標を持つべき領域を定め、  そのそれぞれについて到達地点を決める。  そのために行うべきことを決める。  目標がなければ何をしたらよいかもわからない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■重要な情報を握っているのは(2)■~最も重要な情報は顧客ではない~

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 おはようございます。 暗い高知の朝です。 雲が多いですがこれから段々と 晴れてくる模様です。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『ネクスト・ソサエティ』から 上田さんは、 産業の変化を調べるならば、 そのほとんどが既存の   市場、製品、技術の外で 起こっているとした。 そして、たとえばデパートは、 女性の社会進出の急速な進行を見過ごしたと続ける。 昼働く女性たちは、 デパートで買い物が できなかったので、 当然デパートは彼女たちについての 情報を持たなかった。 ところが1980年代も終わり近く、 このノンカスタマーが流行や買い物の形態を 左右する存在になったが手遅れだった。 こうしてデパートは、 ますます数の少なくなる自らの顧客についてのみ、 ますます多くの情報を手にすることとなった。 ドラッカーは次のとおり説く。 「あらゆる組織にとって、  最も重要な情報は、  顧客ではなくノンカスタマーについてのものである。  変化が起こるのはノンカスタマーの世界においてである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)