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■オーケストラのコンダクター■~部分の和よりも投入資源の総和~

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おはようございます。 GW二日目、快晴の川崎の朝です。 今日は6月並の気温、 熱中症にお気を付け下さい ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 組織が成果を生み出すためには マネジメントが必要であり、 マネジャーにとってこの成果への貢献は 責務であるとした。 そして、ドラッカーは、 マネジャーには二つの役割があると 続ける。 その一つ目は、 部分の和よりも大きなものを 生み出す組織を作り出すこと。 オーケストラの奏でる楽曲は、 指揮者のコンダクトにより、 各演奏者の音がハーモニーとなって 生きた音楽となる。 マネジャーも同様に、 自らの組織で働く人たちの あらゆる強みを発揮させるとともに、 あらゆる弱みを 消さなければならない。 あるメンバーの持つ弱みは、 他のメンバーの持つ強みで補い 組織全体を調和させること。 これこそ真の全体を創造する 唯一の方法である。 「マネジャーは、個々の活動のみならず、  全体の成果を見なければならない。  その仕事はオーケストラの指揮者に似ている。  第ニオーボエとともにオーケストラ全体の音を聴く。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-(第5章 マネジャー  22 マネジャーの仕事)

■マネジャーと専門家の違い■~監督やコーチよりもスター~

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おはようございます。 日差しが明るい川崎の朝、 GWが始まりましたね。 午後は東京地方でも 雷雨のおそれもあります、 行楽の方々、お気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 野球のスターが、 監督やコーチよりも収入が多くとも 不思議ではない、 とする。 専門家によって構成される 部門のマネジャーは、 その部門のほとんどの者よりも 多くの報酬を受ける。 そして、セールスマンについても同様で、 花形セールスマンは地域担当販売部長よりも 当然多くの報酬を受け取るものとすべきである、 と続ける。 マネジャーであれ、専門家であれ、 マネジメントの一員であることには違いはなく、 彼らに対する要求に差があってはならない。 ドラッカーは、 マネジャーと専門家の違いは、 その責任と活動において、 マネジャーのほうが一つだけ 余分な側面を持っていることにあり、 それは、手段が異なるということだとする。 「50人の部下を持つ市場調査担当マネジャーと、  一人の部下も持たずに同じ仕事をする  市場調査専門家との違いは、  機能でも貢献でもなく、手段にある。  両者に要求されるものは同じである。  彼らはいずれもマネジメントに属する。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-(パート2 第5章 マネジャー 21 マネジャーとは何か)

■専門家の機能と地位■~機能上の肩書~

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おはようございます。 雲の合間から陽が射し始めた川崎の朝です。 日中は20度超え、温かくなりそうです。 さーGWが始まりますね。 天気は概ね両行の様です、 お楽しみください。 僕は暦通りです。。。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 従来、組織の中の昇進経路は 1つしかなかった、 とする。 より高い地位と報酬を得るには、 マネジャーになる必要があった。 その結果、認められ 報われるべき者の多くがそうならず、 管理することを望みもしなければ、 その力のない者でも、 単に認められ報われるために マネジャーにされた。 機能と地位は切り離さなければならない。 軍では昔から行っている。 少佐は地位であるが、 それだけでは、 大隊の指揮官 すなわちマネジャーであるか、 国防総省の研究者 すなわち専門家であるかはわからない。 そこで軍では、 少佐という地位のほかに、 大隊長とかコミュニケーション専門家といった 機能上の肩書を与えている。 「マネジャーに関する従来の定義は、   管理する者は優れているがゆえに   より多くの報酬を受けるとの   意味合いを持っていた。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-(パート2 第5章 マネジャー 21 マネジャーとは何か)

■マーケティング・エージェント■~教師であり教育者~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝です。 週末に向け段々回復模様、 黄金週間、概ね好天の様ですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 専門家は、彼らの顧客である 組織内の人たちが必要とするものを 供給することが最大の務めであり、 そのためには専門用語に頼らない コミュニケーションが必要である。 ドラッカーは、このことを 専門家に認識させることが マネジャーの仕事であるとした。 さらに、組織の目標を専門家の用語に翻訳し、 逆に専門家の使う専門用語を 組織の言葉に翻訳することも マネジャーの仕事である、 と続ける。 そのためにマネジャーはボスではなく 専門家にとっての道具、ガイド、 マーケティング・エージェント でなければならない。 ドラッカーは、 逆に専門家は、マネジャーの上司であり、 教師であり教育者でなければならない、 と続ける。 自らの属するマネジメントを導き、 新しい機会、分野、基準を示すことが 専門家の仕事である。 「専門家が自らのアウトプットを  他の人間の仕事と統合するうえで  頼りにすべき者がマネジャーである。  専門家が効果的であるためには、  マネジャーの助けを必要とする。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-(パート2 第5章 マネジャー 21 マネジャーとは何か)

■専門家にはマネジャーが必要■~かれらのアウトプットを理解する~

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おはようございます。 どんよりした空模様の 川崎の朝です。 既に西日本から雨が降り始めているようですが、 東京地方も午後には一雨ありそうですね。 不安定で、落雷も予想されてます、 十分のご注意を! ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 専門家にはマネジャーが必要である、 とする。 そして、専門家にとって最大の問題は、 自らの知識と能力を 全体の成果に結びつけることである、 と続ける。 彼らのアウトプットは 知識であり情報であり、 それらが他の者の インプットにならないかぎり、 成果とはならない。 したがって、 彼ら専門家のアウトプットを使うべき者は、 彼らの言おうとしていることや 行おうとしていることを 理解しなければならない。 専門家にとっての問題は コミュニケーションにある。 「専門家は専門用語を使いがちである。  専門用語なしでは話せない。  ところが、彼らは理解してもらってこそ  初めて有効な存在となる。  彼らは自らの顧客たる組織内の同僚が  必要とするものを供給しなければならない。  このことを専門家に認識させることが  マネジャーの仕事である。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-(パート2 第5章 マネジャー 21 マネジャーとは何か)

■マネジャーの新しい定義■~貢献する責任~

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おはようございます。 薄い雲の浮かぶ川崎の朝、 今日は一日概ね好天、 明日は雨の様ですね。 良い一日を! ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジャーの真の定義、 すなわち誰がマネジャーかを 明らかにすることが 緊急の課題になっている、 とする。 そして、第一に必要なことは、 誰がマネジャーかを 明らかにすることであり、 それを見分ける基準は、 権限ではなく、貢献する責任にあるとする。 「権限ではなく、  責任がマネジャーを見分ける基準である。  いわゆるマネジャーと専門家との関係も、  マネジャーを責任と機能によって定義することによって、  初めてはっきりさせることができる。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-(パート2 第5章 マネジャー 21 マネジャーとは何か)

■組織の成果に責任を持つ者■~マネジャーとは何か~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝です。 4月最終月曜日、 あまりスッキリしない天気ですが、 一週間頑張りましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジャーというものをどう定義し、 役割をどう考えるのか。 かつてマネジャーは、 「人の仕事に責任を持つ者」と定義された。 この定義は、マネジャーの機能を 所有者の機能と区別し、 マネジャーの仕事が、 独立した仕事であることを明らかにした。 そして、このまったく新しい種類の組織が、 社会的な課題を遂行するために 出現したことに注目を集めさせた。 だがこの定義は、満足できるものではなかった。 組織には始めから、 明らかにマネジャーでありながら、 人の仕事に責任を持たない人たちがいた。 今日もっとも急速に増えているのが、 「組織の成果に責任を持つ者」である。 彼らは、基本的に一人で仕事をしており、 組織の富を生み出す力や、事業の方向や、 業績に重大な影響を与えている。 「彼らは、人の仕事に責任を持つ者、  ないしはボスという意昧でのマネジャーではない。  今日組織においてもっとも急速に増えているのは、  専門家として組織に貢献している人たちである。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-(パート2 第5章 マネジャー 21 マネジャーとは何か)

■皮膚は骨格に進化しない■~失敗を重ね、停滞し、坂を下る~

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おはようございます。 雲の合間から青空が覗く川崎の朝です。 窓からは、ひんやりとした空気が入ってきます。 今日は一日さわやかな行楽日和、 お楽しみください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、、オーナー兼起業家という 堅い皮膚で支えられた企業は 一定以上の成長に耐えられない、 とした。 そして、この堅い皮膚を マネジメント・チームという骨格と 交替する必要がある、 と続ける。 しかも皮膚は骨格に進化することはなく、 完全な交替が必要になる。 企業が成長に際して、 多様な課題を同時に遂行する必要が出てきたとき、 そこにマネジメントがなければ、 組織は管理不能となり、 目的を達成するために必要となる計画は 実行されなくなる。 管理されない組織は各部分が、 勝手な目的と目標を持ち活動するようになる。 ドラッカーは、たとえ製品が優れ、 従業員やボスがいかに有能であっても、 マネジメントのない組織に成長はないとする。 「マネジメントを欠くとき、  組織は管理不能となり、  計画は実行に移されなくなる。  組織は、マネジメントという骨格を  持つように変身しないかぎり、  失敗を重ね、停滞し、坂を下りはじめる。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-パート2 20 マネジメントの必要性

■マネジメントという骨格■~堅い皮膚で支えられた昆虫~

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おはようございます。 どんよりした空気の漂う 川崎の朝です。 午後には一雨もありそうですね。 不安定な天候ですが、 週末をお楽しみください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、マネジメントの 質の変化の必要性について、 堅い丈夫な皮膚で支えられた昆虫と、 骨格で支えられた脊椎動物に例える。 ヘンリー・フォードが運営した企業と スローンが設計した企業は、 堅い丈夫な皮膚で支えられた昆虫と、 骨格で支えられた脊椎動物にたとえることができる。 昆虫は堅い皮膚で支えられているため、 ある一定の大きさと複雑さ以上には 成長できない。 成長するためには、骨格が必要となるが、 その皮膚が骨格に進化することはない。 皮膚と骨格は発生源の異なる異質の器官である。 企業に置き換えると、オーナー兼起業家という 堅い皮膚で支えら得た企業は 一定以上の成長に耐えられない。 成長のためには、マネジメントを必要とする。 「それは皮膚が進化したものではない。   完全な交替である。  複数の人間が協力して、意志を疎通させつつ   多様な課題を同時に遂行する必要が出てきたとき、   組織はマネジメントを必要とする。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな

■ゼネラルモータースの場合■~信念の証明にとりかかる~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝、 午後にはにわか雨も、 金曜日、夜の遅い方は折り畳み傘を。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジメントの存否が 企業の命運を左右した例をあげる。 1920年代の初め、ちょうどフォードが、 マネジメントは不要であるとの 信念の証明にとりかかったころ、 GMの社長に任命されたばかりの スローン・ジュニアが、 フォードと逆の信念の証明にとりかかった。 当時、GMはフォード社の巨大な力によって押しつぶされ、 業界二位の座を保つのがやっとだった。 そもそもフォード社との競争に負け、 売りに出ていたいくつかの小さな自動車会社が 資金繰りのために合併してできた会社が、 GMだった。 フォードに勝てる車種は一つもなく、 代理店組織もなく、資金力もなかった。 しかも当時のGMは、合併前の旧オーナーたちに、 完全な自治を許していたために、 それぞれ自己流のやり方で勝手にマネジメントしていた。   「スローンは、GMの事業が何であり、  組織構造はいかなるものでなければならないかを考え、  規律のない封建領主たちを   一つのトップマネジメント・チームに組織した。  かくしてGMは、五年後にはアメリカの自動車産業において  トップの座を占めるにいたり、  爾来その地位を失っていない。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな

■岩崎弥太郎の場合■~三菱の真の興隆と成長~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 窓からは清々しい風が入ります。 昨日は夏のような暑さでしたが、 今日はぐっと涼しくなりそうです。 気持ちに良い一日になりそうですよ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジメントの存否が 企業の命運を左右した例をあげる。 三菱の創立者、岩崎弥太郎もまた、 フォードやシーメンスとは違う性格の人だった。 彼は、第一級の人物を惹きつけ、 育て、使いこなしたが、 マネジメントというものを信じなかった。 オーナー兼起業家だけが 権限と責任を持つべきであり、 それこそが進歩的で西欧的であるとの 考え方をしていた。 弥太郎は明治維新直後ほとんど一文なしの 武士からスタートしたが、 15年後には、三井、住友という 産業勢力を抜いた。 まさにそのときが、三菱にとって、 フォードの1920年代初頭に相当する時代で、 成長は鈍化し、衰退の兆しさえ見え始めた。 だが三菱にとって幸いだったことに、 彼は50歳でこの世を去った。 側近たちは、家訓を守り、 岩崎家の当主にあらゆる権限を 与えると誓っていたが、 彼の死後、ただちに組織改革に取り組み、 日本でもっとも強力で専門的で自立的な マネジメント・チームをつくりあげた。 「岩崎家は最大の敬意をもって遇されたが、  マネジメントからは外された。  そのときから三菱の真の  興隆と成長が始まった。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな

■フォードとシーメンスの場合■~方向性を失い、マネジメント不能となる~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 空けた窓から気持ちの良い空気も漂います。 日中は今日も暑いくらい、 春本番です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジメントは企業の基礎資源である、 とした。 そして、1900年代のフォード社の 盛衰を例に挙げる。 アメリカの自動車市場を ほぽ独占的に支配し、 世界中でリーダーの地位を占めたが、 わずか数年後年には、 その地位を失った。 その原因は、創業者であるヘンリー・フォードが、 マネジメントを不要としたためである。 その後、後継者により それまでの取り巻きを追放し、 新しいマネジメント・チームを 導入することによって 立て直しを図った。 マネジメントの存否が 企業の命運を左右した例である。 シーメンスの場合、、、 「ヴェルナー・フォン・シーメンスは、  ヘンリー・フォードとはほとんど正反対の性格だった。  思いやりにあふれた人だった。  その彼も、マネジメント・チームはつくらず、  助手と補佐しか持たなかった。  シーメンス社は1870年代後半まで目ざましく成長したが、  やがて方向性を失い、マネジメント不能となった。  ついには無管理状態に陥った。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな

■マネジメントの必要性■~現実とニーズに根ざした存在~

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おはようございます。 雨降りの川崎の朝です。 今日、午前中は荒れ模様の天候、 お気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジメントとは自立した存在であり、 企業の現実とニーズに根ざした存在である、 とする。 それゆえに、マネジメントの職務が存在する、 と続ける。 マネジメントの仕事が存在し、 その技能が存在し、 そのための組織が存在する。 完全にオートメーション化された工場には、 一般従業員がほとんどいないことがあるが、 その場合も、マネジメントはいる。 マネジメントは企業の基礎資源である。 「マネジメントがいかにマネジメントし、   またマネジメントされるかによって、   組織の目的が達成されるか否かが決まる。   組織のなかの人や仕事が、   うまくマネジメントされるか否かが決まる。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな

■知りながら害をなしている■~マネジメントが最大の被害者~

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おはようございます。 日差しの明るい川崎の朝です。 昨日は初夏の気候、一転して今日は段々下り坂。 午後から明日にかけ、荒れ模様の様です。 お気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 巨大企業の社長の年収50万ドルにしても、 ほとんどが税金に持っていかれ、 ボーナスも、所得の一部を多少なりとも 税率の低い形の報酬で手にするにすぎない、 とする。 いずれも経済的にはたいした意昧がない。 しかし社会心理的には、 「知りながら害をなしている」であり、 弁護の余地はない。 致命的なことは、不平等化の錯覚であり、 その原因根本は税法にある。 ドラッカーは、 マネジメントがそのような 反社会的な税制を受け入れていることが まちがっているというべきである、 とする。 これが「知りながら害をなすな」の原則を 破ることになることを認識できないならば、 他ならぬマネジメントが最大の被害者となる。                 「知りながら害をなすな」の原則は、 今日の社会的責任に関する宣言の類に見られる 政治性に比べるならば、 いたって平凡に思われる。 「もちろんこれは、   医者たちにはずっと前からわかっているように、   守ることの容易なものではない。   そしてまさにこの平凡さが、   「知りながら害をなすな」の原則を、   マネジメントの倫理すなわち責任の倫理にとって   ふさわしいものとする。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな

■アメリカの社会的病い■~完全な錯覚、危険な錯覚~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 気持ちの良い青空が広がってます。 桜もピークを過ぎた感がありますが、 花の散りざまもまた風情、 杯片手に愛でましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、知りながら害をなすということは、 プロの倫理にはなはだしく反する、 とした。 そして、似た問題の例として、 アメリカ企業の事例をあげる。 工場マネジャーと機械オペレーターとの 所得格差は縮小しつつあるが、 一般社会は格差が増大しつつあるとの 印象を受けている。 ドラッカーは、これは、危険な錯覚であり、 あらゆるものを腐らせる力を持つ、 とする。 「ともに生き、ともに働くべき  異なるグループ間の人間の信頼関係を破壊する。  やがて誰も得をせず、  社会、経済、マネジメント自身に対して  害を与える政治的な措置がとられるだけである。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな

■私的であり公的である存在■~癌細胞の増殖を助長する。~

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おはようございます。 明るい陽射しの福岡の朝です。 福岡の上手い肴と酒を堪能、 さあ博多ラーメンを喰って、 帰路につきます。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、企業の倫理の基本が、 「知りながら害をなすな」だとした。 そして、その上で、プロフェッショナルは 自立性を持たなければならない、 と続ける。 顧客の言うがままではなく、 自らの知識と判断で意思決定しなければならない。 このことは、 プロは”私的”な存在でなければならない ことを意味する。 しかし同時に、顧客の利害、 公的な利害によって動くという意味では ”公的”である。 プロに与えられる自立性の根拠であり、 倫理の基本となるものが、 「知りながら害をなすな」である。 たとえば、自らの事業が 社会に与えている悪影響について、 自社の業績やブランドにとって マイナスになるとの理由から、 適切な解決策を実行しないマネジメントは、 知りながら害をなしていることになる。 「適切な解決策を検討せず、  あるいは検討しても実行しないマネジメントは、  知りながら害をなしていることになる。  知りながら癌細胞の増殖を助長している。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな

■知りながら害をなすな■~プロフェッショナルの倫理~

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おはようございます。 今日も快晴の川崎の朝です。 今日は福岡に飛びます、 快適な出張になりそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジメントの責任と倫理について、 彼らにはプロフェッショナルの倫理、 つまり責任の倫理を要求されるとした。 そして、 ギリシャの名医ヒポクラテスは、 「知りながら害をなすな」との誓いをたてた、 と続ける。 患者が信頼を寄せて自らの命を託す医者は、 患者の命に値する信頼感が得らなければ、 命を守るプロではないとの決意である。 一方企業活動は、社会や個人の抱える問題を 解決するプロフェッショナルである。 社会や個人は自らそれらの問題を 解決する術を持たない。 例えば病気になれば病院に頼り、 出かけるときには電車を使う、 電気も水道もガスも自ら 作り出すことはできない。 一人ひとりの個人は何事についても プロフェッショナルとしての企業が 誠意をもってその務めを果してくれないとすると 個人は途方に暮れることとなる。 しかし、いかにプロフェショナルであっても、 顧客に対して絶対に良い結果を出すとの約束はできない。 行うべきことは、プロフェショナルとしての 最善を尽くすということと、 顧客に害を及ぼす可能性があることを知った上での ”悪意の行為”はしないとの約束である。 『知りながら害をなすな』は、 社会に許されて存在する企業として、 究極的な社会的責任ですね。 「最善を尽くすことしかできない。  しかし、知りながら害をなすことはしない  との約束はしなければならない。  顧客となるものが、  プロたるものは知りながら害をなすことはないと  信じられなければならない。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな

■リーダー的地位にあるものの責任■~本質的にはプロフェッショナル~

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おはようございます。 眩しい陽射しの川崎の朝です。 昨晩は予想外の小雨が降り、 桜の花を濡らしましたが、 今日は大丈夫みたいですね。 夜桜見物にはよろしいようです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬( ドラッカーは、 マネジメントの人間に特有の倫理の問題は、 彼らが集団的に見たとき、 リーダー的な地位にあるという 事実から派生してくるとする。 もちろん、マネジメントの人間といえども、 個人としては被用者にすぎないため、 マネジメントを構成する個々の人間を 社会のリーダーと呼ぶことはできない。 彼らはリーダー的地位にあるグループの一員であるが、 そのグループは、抜きんでた地位と権限を伴う地位にある。 したがって、責任が伴っている。 それでは、彼らの責任と倫理とは、 具体的には何か。 リーダー的地位にあるグループの 一員であるということは、 本質的にはプロフェッショナルである ということであり、 地位、卓越性、権限が与えられている ということである。 そして同時に、義務も与えられている ということである。 もちろん、マネジメントにある者が すべてリーダーであるわけではない。 「先進社会には、マネジメントの地位に   何百万とはいわなくとも、何十万もの人たちがいる。   しかも真のリーダーシップは常にまれであり、   ごく限られた人たちの属性である。   だがそれでも、マネジメントの立場にあるものはすべて、   リーダー的地位にあるグループの一員として、   プロフェッショナルの倫理を要求される。   すなわち責任の倫理を要求される。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな

■個人の貢献の問題■~正当な権力行使ではない。~

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おはようございます。 昨日は雨の降り続く寒い一日でしたが、 今日は一転、春の陽日、 春が段々深まりそうですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 プロフェッショナルの倫理については、 企業倫理以前に2点の問題がある、 とした。 そして、さらに第三のテーマが 加えられるようになったとする。 それは、 マネジメントが、自らの時間を 地域社会の活動に使うことが 倫理的な責任であるとすることだ。 しかし、この種の活動は 強制されるべきものではなく、 この参加が、企業内で 賞されることがあってはならない、 と続ける。 さらに、このことによる、 報酬や昇進または参加を命じたり、 圧力をかけることは、 マネジメントの正当な権力の行使ではなく 組織の力の乱用であるとする。 「地域社会の活動に参加することは  望ましいことである。  しかし倫理とは関係ない。  責任とも関係ない。  隣人として、一市民としての資格における  個人の貢献の問題である。  仕事の外にあるもの、  マネジメントに関わる責任の外にあることである。」                    ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第4章 社会的責任 19 プロフェッショナルの倫理-知りながら害をなすな