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■独特な社会的・政治的イノベーション■~新しいテクノロジーが”客観的現実”を生む~

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おはようございます。 淡い青空の広がる川崎の朝です。 花粉飛散が多そうですね、お気を付け下さい。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 大きなテクノロジーの変化によって、 既存の制度の体系が時代遅れになり、 以前とはまったく異なった 新しいコミュニティーや社会、 政府の制度が求められることになる、 とした。 そして、革命的な性格を持っている テクノロジーの変化には、 大きな影響力があるということだ、 と続ける。 テクノロジーの変化は、 独特な社会的・政治的イノベーションを要求するが、 それは、最初のテクノロジー革命から学ぶべき教訓は、 新しいテクノロジーによって、 ”客観的現実”が生み出される、 ということとなる。 客観的現実は、文字通り客観的に扱われなければならず、 そうした現実のひとつとして、 たとえば最初のテクノロジー革命の過程で起こったような、 人間の占める空間の転換である、”生息地”から、 定められた土地への転換が挙げられる。 「それはつまり、  常に同じ場所にあるべき永続的な地域単位への転換であって、  牧羊者の移動する群れの場合とも、  原始的な部族の狩猟場の場合とも違います。  まさにこれが原因で部族が時代遅れとなり、  永続的で人間味のない強力な政府が求められるようになるのです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代)

■新しいコミュニティーや社会■~イノベーションの必要性が生み出される~

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おはようございます。 快晴の空が広がる川崎の朝です。 陽射しのおかげで日中は暖かくなりそうですが、 夜にはまた冷え込みそうです。 お気を付け下さい。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 それでは、私たちは、 初めてのテクノロジー革命から 何を学び取れるのだろうかと問う。 そして、灌漑文明は、 私たちは自らの技術的な進歩によって運命づけられ、 それに隷属させられ、支配されるものだ、 と教えているのだろうかと続ける。 それとも、私たちにはテクノロジーを 自らの目的に活かし、 創意工夫で作り上げた道具を 思い通りに使いこなす能力があるのだ、 と教えているのだろうか。 まったく疑問の余地がないのは、 大きなテクノロジーの変化によって、 社会的なイノベーションや 政治的なイノベーションの必要性が 生み出されることだとする。 「その変化によって、  さまざまな既存の制度の体系が  まさに時代遅れになり、  以前とはまったく異なった新しいコミュニティーや社会、  そして政府の制度が求められることになります。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代)

■テクノロジーによる統治体制■~できるだけ創造的に活かす狙い~

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おはようございます。 東の空がオレンジに染まる川崎の朝です。 昨日は朝方の雨が止んだ後 暖かな一日でした。 関東地方は今日も暖かく晴れ、 花粉も大量に飛びますので、 お気を付け下さい。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 灌漑の行き届いた都市は ”個人”や芸術、詩人、宗教、 哲学者などを誕生させたとした。 そして、ドラッカーが強調したいのは、 このような都市が、 私たちが使っているのと同じ意味で 本質的に”現代的”であって、 現在までの歴史の大部分は 5000年以上昔に築かれた基礎の上に 成り立っている、ということだとする。 実際に、人類の歴史は過去5000年間にわたって、 計画的に大地を耕作するのに十分な量の水が 確保されている世界中のあらゆる地域へと、 拡大してきた歴史だと呼べる。 灌漑文明は、あらゆる面でテクノロジー革命 を基礎にして成り立っており、 それはテクノロジーによる統治体制、 と呼ぶのが妥当だと言えるとする。 「そのさまざまな組織はすべて、  新しいテクノロジーが与えてくれた  可能性や課題に応じて整備されました。  それらにはすべて、新しいテクノロジーを  できるだけ創造的に活かす狙いがあったのです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代)

■”個人”の誕生■~芸術や詩人そして宗教や哲学者も生まれた~

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おはようございます。 朝から強い雨が降る川崎の朝です。 今日は3月11日、東日本大震災から8年。 仮設住まい、行方不明者、関連死、 原発事故等はまだまだ続き、 被災者、ご遺族の方々の気持ちは 何年経とうと変わるものではない。 あらためて、この事実を心に刻みつける一日にしたい。 犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 灌漑の行き届いた都市では、 必要な情報の供給源と、 その情報を広く共有できる知識に加工する方法、 この両方を整備する必要があった、 とした。 そして、これらの都市は、 ”個人”を誕生させたと続ける。 都市の外に出れば、 そこにあるのは部族だけで、 こうした部族の内部にいる”個人”は 一顧だにされなかったが、 灌漑の行き届いた古代都市では、 この”個人”に関心を向ける必要に迫られたとする。 「これに伴って、  思いやりや公平性といった考えが生まれただけでなく、  私たちが知っているような芸術や詩人、  そしてやがて宗教や哲学者も生まれてきました。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代)

■情報の供給源と知識への加工方法■~学校を作り、教師を養成する~

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おはようございます。 気持ちの良い青空が広がる川崎の朝です。 しかし、西日本から段々と雨、 夜には東京も雨になりそうですね。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 灌漑の行き届いた都市は知識を手に入れ、 それを土木工事や経済取引に活用した、 とした。 そして、これらの都市には 記録や文書も不可欠になり、 さらに、海や砂漠を往来するための 手段が必要となった、 と続ける。 そのために、必要な情報の供給源と、 その情報を広く共有できる知識に加工する方法、 この両方を整備する必要があった。 「こうしたいきさつから、  灌漑の行き届いた都市は初めて学校を作り、  教師を養成するようになったのです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代)

■知識を手入し、整理し、公的活用する■~相当な知識が必要とされた~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 気持ちの良い青空が広がってます。 土曜日、良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 職人や専門家が出現したことにより、 都市が余剰の生産物を生み出すようになり、 初めて秋序だった取引が始まった、 とした。 そして、これをきっかけに商人だけでなく、 貨幣や信用貸しが生まれ、 さらにはその都市の枠を超えて、 他の地域からやって来た商人に対して、 身分保証や活動の自由、 そして正義を担保する法律が作られた、 と続ける。 こうして、灌漑の行き届いた都市が 初めて知識を手に入れ、それを整理し、 公的に活用したが、それは、 次のふたつの理由からだとする。 「ひとつ目は、  命に関わる水の供給を安定させることを目的にした  土木工学的な複雑な仕事を完成させるだけでなく、  それを維持するためには、  相当な知識が必要だったからです。  ふたつ目の理由は、何年にも、  そして何百マイルにもおよぶ  複雑な経済的取引業務を管理する必要に迫られ、  暦にしたがって取引が行なわれている以上、  天文学のデータが欠かせなかったからです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代)

■職人や専門家の出現■~秋序だった取引の始まり~

おはようございます。 未明の川崎の朝 東の空がピンクがかってきました。 今日は一日晴れの様です。 金曜日です、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 灌漑の行き届いた都市が初めて、 誰の目にも明らかな常設の機関である 政府というものをを作り上げたとした。 そして、社会的階級が初めて発達したのもこの都市で、 そこでは都市全体が糧にする農産物を作ることに専念する 農民が必要となり、 さらにこの農民を守るための兵士や、 知識を持った統治階級というものも必要になった、 と続ける。 一九世紀末になるまでずっと、 農民、兵士、統治者という三つの”社会的階級”は、 社会を形成する基盤だと考えられていたが、 一方で、灌漑の行き届いた都市が建設されるにつれて 労働の専門化が進んだ結果、 陶器職人、職工、金属工等の職人や 筆記者、法律家、裁判官、医者等の専門家が出現してきたとする。 「そうして都市が余剰の生産物を生み出すようになり、  それによって都市で初めて、  秋序だった取引が始まったのです。」 ~P.F.ドラッカー 「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」 (1960年代)