投稿

■三人によって創設■~マックス・カンターは胡散臭い~

イメージ
 おはようございます。 どんよりとした雲がかかる、 川崎の朝です。 今日は曇り、 気温は高くはならないようですが、 湿気の多い一日になりそうです。 明日から7月、 今日で上半期も終わりですね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フリードバーグ商会は マックス・カンター、 オットー・ベルンハイム、 アーネスト・フリードバーグの 三人によって創設された、 とした。 そして、その一人マックス・カンターは すぐに辞めたが、 彼には何かしら胡散臭いところがあった、 と続ける。 彼はたまに商会に現れては フリードバーグから 金を借りていたが、 返しに来ることはなく、 色男のつもりで、 黒い毛のかつらをつけ、 口ひげを黒く染め、 白内障で目がよく見えず、 女の子のお尻のつもりで 椅子の背をなでたりしていた、 とする。 「オットー・ベルンハイムは  まだ五〇代だったが、  卒中で倒れたことがあり、  一週間に一度、二、三時間顔を出すだけだった。  ほとんどの時間黙って座っていた。」 (Ⅱヨーロッパ人々 10章 マーチャント・バンクの世界)

■フリードバーグ商会の創設■~興味津々たる人たち~

イメージ
 おはようございます。 小雨の降る川崎の朝です。 雨雲は通過しそうですが、 時々降ることもありそうです。 傘はお忘れなく。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 フリードバーグ商会は 働きぶりを高く評価し、 厚待遇で対応してくれた、 とした。 しかしドラッカー自身は マーチャント・バンクでの仕事が 心底面白いわけでも、 抜きん出て得意なわけでもないと思っていた、 と続ける。 ドラッカーはそれでも、 商会の人たちと 商会へやってくる人たちが、 興味津々たる人たちばかりだったから、 毎朝の出社は楽しみだった、 とする。 「フリードバーグ商会は第一次大戦時、  敵国ドイツの出身であるというだけの理由で  ロンドン証券取引所の会員権を  取り上げられた三人の取引業者、  マックス・カンター、オットー・ベルンハイム、  アーネスト・フリードバーグによって創設された。」 (Ⅱヨーロッパ人々 10章 マーチャント・バンクの世界)

■マーチャント・バンクで働く人間■~間の抜けた鳴き声~

イメージ
 おはようございます。 明るい陽が射し込む 川崎の朝です。 梅雨も後半、 紺屋から明日にかけては 雨が降りそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 リチャード・モーゼルから、 マーチャント・バンクである フリードバーグ商会で、 アナリスト兼秘書役で いつから働いてもいいよ、 と言われた。 そして翌日から働き始め、 三年後ニューヨークに向けて発つまで 働くこととなったがその三年間、 あの鳩時計はリチャードに 気に入ってもらえず、 ドラッカーの机の脇に置かれたまま、 15分ごとに間の抜けた鳴き声をあげて ドラッカーを悩ませた、 と続ける。 ドラッカーは、 マーチャント・バンクで働く人間として、 上出来に仕事をしたと言ってもらえ、 フリードバーグ商会は そのような待遇をしてくれた、 とする。 そして、ドラッカーが ロンドンを離れる決心をしたときには 引き留めてくれ、 数年のうちには共同経営者にすると 言ってくれた。 「いよいよ辞める段になると、  ニューヨークを最終目的地とする  地中海周遊船の一等船室ペア券という  豪華なプレゼントをしてくれ、  かつ同社の在ニューヨーク投資顧問として  二年間遊ばせてくれた。」 (Ⅱヨーロッパ人々 10章 マーチャント・バンクの世界)

■アナリスト兼秘書役■~シティで働くモーゼル~

イメージ
 おはようございます。 どんよりとした雲がかかる川崎の朝です。 今日はこれから雨、気温もあまり上昇せず 過ごしやすい一日になりそうですね。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 父から頼まれた鳩時計を、 苦労してロンドンの リチャード・モーゼルに届けた。 そして、 このリチャード・モーゼルには 二、三回出会っていたが、 彼について知っていることといえば、 シティのどこかで働いている ということだけだった、 と続ける。 ドラッカーが鳩時計を届けた後、 そのままお昼をご馳走になり、 経歴や将来が話題になり、 その後リチャード・モーゼルは 次のとおり言った。 「君なら、アナリスト兼秘書役ということで  働けるかもしれないよ。  一緒に社に戻ろう。  私を入れて共同経営者は三人なんだが、  あとの二人に反対がなければ、  いつから働いてもらってもいいよ」 (Ⅱヨーロッパ人々 10章 マーチャント・バンクの世界)

■小さなプレゼントの運搬■~海峡では荷役作業まで~

イメージ
 おはようございます。 まぶしい陽射しの川崎の朝です。 今日は一日晴れ、 明日からは梅雨空に舞い戻り。 うっとおしい時節、 今日は外歩きが良さそうですね。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 父から、友人の一人に 小さなプレゼントとして、 身の丈近くの大きさの 鳩時計をロンドンまで 届けてもらえないかと頼まれた。 そして、 汽車が混んでいたために、 乗降客が通れるように、 駅に停まる都度、 その大きな鳩時計を 動かさなければならなかった、 と続ける。 またさらにパリでは、 駅から駅へ引きずって いかなければならなかったし、 海峡では荷役作業までさせられ、 ようやくビクトリア駅にたどり着き、 その小さなプレゼントの 受取人であるリチャード・モーゼルに 朝の10時頃電話をかけると、 彼は次のとおり言った。 「それでは、  そのままタクシーに乗って  届けてくれませんか。  改めて届けてもらうとなると  大変でしょうから」、 (Ⅱヨーロッパ人々 10章 マーチャント・バンクの世界)

■5フィートほどの鳩時計■~当てのない職探し~

イメージ
 おはようございます。 雲がびっしりと空を覆う、 川崎の朝です。 まだ雨は降ってはいないようですが、 雷雨の可能性もありそうですね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 今日から「10章 マーチャント・バンクの世界」。 ドラッカーは、 自分自身が今日あるのは、 身の丈近くの大きさの 鳩時計のおかげである、 とする。 そして、 1933年から34年にかけての冬、 ドラッカーはウィーンの実家で クリスマスを過ごし、 そのままずるずると 時を送っていた、 と続ける。 ドラッカーが、 ようやく腰を上げ、 ロンドンに戻って 当てのない職探しをしようと 決心のついたとき、 父から、友人の一人が、 ロンドンで働いている子息のために 小さなプレゼントを贈りたっがているので、 それを届けてもらえないかと頼まれた。 「その小さなプレゼントが、  私の力では持ち上げることも  容易ではなかった  五フィートほどの鳩時計だった。」 (Ⅱヨーロッパ人々 10章 マーチャント・バンクの世界)

■君は必要ない■~ソ連に力を貸そうと決心~

イメージ
 おはようございます。 薄い雲がかかってますが、 明るい陽が射し始めた 川崎の朝です。 天気は段々と下り坂、 雨が降る可能性もあります。 この時期やはり傘が必要ですね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ノエルにとってアメリカへの旅は 散々なものとなった、 とした。 しかし国では、 もっとひどい仕打ちが待っていた、 と続ける。 彼は帰りの船中、 それまでの丸々二年間の 共産主義者の仕打ちを水に流し、 ヒトラーに対する 連戦連敗という苦難にある ソ連に力を貸そうと決心し、 ロンドンに着くや、 マイスキーに面会を求めた。 マイスキーは彼を三時間待たせ、 ようやく部屋に通されたが、 それまで25年間にわたって マイスキーから 「ノエル」と呼ばれていたにも関わらづ、 この時は「ブレイスフォード」と呼ばれた。 ドラッカーは、 ブレイスフォードからの手紙によれば、 マイスキーは次のとおり言った、 とする。 「ブレイスフォード、  もうここには来ないでくれ。  来ても会うつもりはない。  われわれにはもう君は必要ない」 (Ⅱヨーロッパ人々 9章 反体制運動家ブレイスフォードの挫折)