■艶福家のおじいちゃん■~奥様の最後の愛人~

おはようございます。

心配された大雪ですが、
斜面に薄っすらとかかる程度で、
今は雨降りの朝です。

足元が滑りやすくなってるところも
ありますので、十分気をつけて下さい。

火曜日今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬



おばあちゃんの結婚生活は、
明らかに幸せなものだったようで、
寝室には亡夫の写真を飾り、
命日には部屋にこもっていた。


ところがそのおじいちゃんは、
有名な艶福家だった、
とする。


ドラッカーが七歳の頃、
大通りを歩いていると、
お抱え運転手付きの車が
追い越して止まり、
中からの手招きに近寄ってみると、
厚いベールの女性と
エプロンの女性がいた。


その召使いであるエプロンの女性が、
ドラッカーに、
フェルディナンド・ボンドさんの
お孫さんではないかと聞いた上で、
「ボンドさんは奥様の最後の愛人でした」
と言って、
車はそのまま立ち去っていった。


「私はすっかりどきまぎした。

 が、人に言えないほどではなかった。

 そうして話は、おばあちゃんの耳に達した。

 おばあちゃんは私を呼びつけ、

 ベールの人について根堀葉堀り開いた。」

~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 1章おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物)


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