■失われた世界■~おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物~

おはようございます。

未明の川崎、雲が多いようです。

昨日は誕生日のメッセージ
ありがとうございました。

毎年思うことは、
一年で一番寒いこの時期に、
暖房も整っていない自宅で
生んでくれた母親への感謝の念です。

水曜日、今日も一日よろしくお願いします。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬



1955年、
ドラッカーが講演のために、
18年ぶりにウィーンを訪れたが、
この訪問は1937年にイギリスから
アメリカに渡るとき立ち寄って以来
初めてだった。


このとき、到着した翌朝に
ホテル近くを散歩中、
妻に頼まれていた
あるオーストリア産の酒を買うために、
食料品店に入った。


昔その店に入った記憶はなかったが、
入った途端、レジスターに陣取っていた
女主人が声をあげた。


ここからドラッカーの
おばあちゃんの話となるが、
この話をするときに
女主人はくすくす笑い出し、
ドラッカーもつられて笑い出した。


「つい二、三年前も、ハンスおじさんが

 名誉博士号をお受けになったとき、

 グレタおばさんがいらしたのよ。

 失礼かと思ったけどホテルに果物をお届けしたの。

 そうしたらご丁寧なお手紙をいただいて。

 みんな素敵なご婦人方。

 でも、あなたのおばあちゃんにはかなわない。

 素晴らしい方だった。それに、変わってらしたわね。

 姪御さんのこと、覚えていらっしゃる?」

~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 1章おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物)






















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