■自分は観察者だということ■~強制された水溜まり~

おはようございます。

寒い小雨が降る川崎の朝です。

山沿いでは雪の予報もあります。
外出時にはお気を付け下さい。

良い週末をお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


ドラッカーは水溜まりが
好きであった。

しかも、デモのその日の水溜まりは、
いつもならばわざわざ入りたくなるような
水溜まりであった。


しかし、ドラッカーは、
その水溜まりは自身が
選んだ水溜まりではなく、
後に続く群衆によって、
強制された水溜まりだった、
とする。


そして、そこで進路を変えようとしたが、
後ろのざっくざっくという大群の足音、
物理的な圧力に圧倒され水溜まりを
通り抜けさせられた、
と続ける。


そのときドラッカーは、
真後ろにいた口髭の生えた女子医学生に
無言で赤旗を渡し、
隊列を離れ帰宅することにした。

帰宅途上ひっきりなしに
すれ違うデモ行進に、
淋しくも感じ、
隊列に戻りたくもあったが、
同時に浮き浮きもした。


家に着いたとき、
早い帰宅をいぶかった母が、
「具合でも悪いの」と聞いた。


「「最高だよ。僕のいる所ではないってわかったんだ」と答えた。

 11月のあの寒い日にわかったことは、

 自分は観察者だということだった。」

~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(プロローグ 「僕のいる場所ではない」)






















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