■傲慢さという罪■~ナチズムは社会現象~
おはようございます。
雲の多い高知の朝です。
日中は晴れ間がのぞき
夏日予報です。
火曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
クレイムズは、
ドイツを出国する前夜、
のちに「怪物」として
人々を恐れさせたヘンシュが訪ねてきたとき、
世界がどこへ向かおうとしているのかを
ドラッカーは悟ったとした。
そしてドラッカーが、
ナチズムを社会現象として受け止め、
後年『「経済人」の終わり』で
そう主張したところ、
学界からは反発を買ったと続ける。
また、ラインホルト・ヘンシュのような怪物だけでなく、
傲慢さという罪が世の中を
どれほどの悲劇に陥れるかも、
ドラッカーは目の当たりにしていた。
一方のポール・シェイファーは、
「最悪の事態を防げるのは自分だけだ」
と信じたがゆえに、
目を覆うような惨状を招いた。
「善意に根差してはいたが、
またたくまにナチスの思う壺にはまり、
その手先に成り下がって行った。
世界とのパイプ役を果たし、
ナチスに戦争と大量殺戮をつづける名目を
与えてしまったのだ。」
(『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)
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