■20世紀に特有の無関心■~より大きな害悪~
おはようございます。
快晴の高知の朝です。
肌寒く感じますが、
日中は気温が上がりそうです。
寒暖差にお気を付け下さい。
火曜日、今日も一日よろしくお願いします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
人間の多くは凡庸であるため、
人間は決して悪と取り引きしてはいけない、
とした。
そしてそれは、必ず悪に都合のよい条件で
取り引きが成立するからだ、
と続ける。
さらに、ヘンシュのように、
自分の野望のために悪を利用しようとすると、
逆に悪魔の手先になってしまい、
シェイファーのように、
事態がさらに悪化するのを防ごうとして
悪と手を組むと、
やはり悪魔の手先になってしまう、
とする。
ドラッカーは、
このテーマの結びに、
怪物と子羊のどちらが
より大きな害悪をもたらすか、
という問いを投げかけている。
「権力を追い求めたヘンシュの罪と、
シェイファーの自信過剰と傲慢さの罪、
どちらがより性質が悪いだろうか。
もしかしたら、これら昔の悪よりも、
20世紀に特有の無関心こそが
最大の悪かもしれない。」
(『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)
コメント