■「悪の陳腐さ」という表現■~戦犯アドルフ・アイヒマン~
おはようございます。
雲が空全体に浮かんでますが、
概ね晴れそうです。
日曜日、良い休日をお過ごし下さい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
シェイファーは、
『ベルリナー・ターゲブラット』に転職したが、
心配したとおり、
ナチスに利用されることとなった。
シェイファーがこの仕事を引き受けた二年後、
彼も『ベルリナー・ターゲブラット』も
ナチスに利用し尽くされた挙句に、
すっかり「処分」され、
跡形もなく姿を消したという。
『傍観者の時代』の「怪物と子羊」
という章でドラッカーは、
ラインホルト・ヘンシュと
ポール・シェイファー、
このふたりの存在意義を考察し、
そのなかで、
ドイツで生まれアメリカで活躍した
政治哲学者ハンナ・アーレントの
言葉を引いている。
「アーレントはナチスの戦犯
アドルフ・アイヒマンについての自著で、
「悪の陳腐さ」という表現を用いているのだ。
これをドラッカーは、
『これ以上ないほど不適切な表現だ』
としている。」
(『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 エピローグ)
コメント