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■抽象的なものへの依存■~多角化と複雑さへの信奉~

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おはようございます。 暗い雲が空を覆う 川崎の朝です。 東京地方は、一旦雨が上がりそうですが、 台風の影響が気になります。 衆議院選投票日の10/22は荒天のようです、 明日までに済ませましょう。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 不適切な規模への対応策として 実施する多角化が成功する条件は、 市場、技術、価値観が 一致することであるとする。 そもそも組織は、 マネジメントできなければ 有効な活動はできない。 多角化の度合いが低いほど、 組織は単純で明快であり、 マネジメントしやすい。 組織の全員が自らの仕事を理解し、 自らの仕事と全体の業績との関係を知り、 活動に集中できるからである。 しかし、シンプルな組織でも マネジメントがうまくできなければ、 業績も上がらなくなる。 「うまくいかなくなりそうなものは、  いずれうまくいかなくなる」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 41 多角化のマネジメント)

■社会的責任ではなく事業責任■~勇気、真摯さ、熟慮、行動~

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おはようございます。 小雨の降る寒い川崎の朝です。 今日は寒い雨の一日、 温かくしてお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 組織規模についての最大の問題は、 組織の内部やマネジメントの 限界にあるのではなく、 地域社会に比較して大きすぎることにある とする。 地域社会との関係で、 事業活動やマネジメントで 必要な意思決定が行えなくなったときや、 本来行うべきことではないことを 行わなければならなくなったときには、 規模が大きすぎると見るべきである。 企業の規模が、 地域社会の規模と比べて大き過ぎたり、 唯一の企業であったりするとると、 相互の影響力は当然膨らみ、 その結果として、 企業活動が社会に対して、 不都合な縛りを与えたり、 逆に地域社会が企業に対して 企業本来の使命に反する縛りを 与えたりすることになり、 双方にとって望ましい環境ではなくなる。 ドラッカーは、 このような事態を避けることは、 社会的責任ではなく、 事業責任、トップマネジメントの 問題だとする。 「社会的責任ではない。   事業責任である。   規模の不適切さは、   トップマネジメントの直面する問題のうち   もっとも困難である。   自然に解決される問題ではない。   勇気、真摯さ、熟慮、行動を必要とする。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)

■最大規模と最適規模■~マネジメントの限界~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、 冷えましたが、 日中は晴れて暖かくなりそうです。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 組織が自らの規模が 不適切であると判明した際には、 取り組むべき 三つの戦略があるとした。 そして、 組織にとっての最大規模と 最適規模について指摘する。 ◆最大規模とは、 それを超えると マネジメントができなくなる規模の限界 ◆最適規模とは、 それ以上大きくなると 成果をあげる能力が低下する規模の限界 ドラッカーは、 現在のコングロマリットは、 すでにマネジメントの限界に 近いものがあるが、 マネジメントの能力の向上が それを抑えているとする。 そして、 マネジメントができなくなる ”最大規模”が存在しない というわけではない、 と続ける。 一方組織には、 成果をあげる能力が低下する ”最適規模”がある。 ドラッカーは、 この際に行うべきことは、 企業の分割であるとする。 「最適規模は、  最大規模よりもかなり下にある。  そのような企業は自らを分割すべきである。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)

■売却、切り捨て、縮小■~成功や成果の指標ではない。~

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おはようございます。 雨が続く毎日ですね。 東京地方は今日午後から明日にかけ、 雨も小休止の模様。 しかし、その後には台風21号が 日本列島を窺ってます。 週末に向け注意が必要です。 今日も一日よろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 不適切な規模の組織が取り組むべき 三つの戦略。 第三の戦略、 売却、切り捨て、縮小 ドラッカーは、 売却、切り捨て、縮小は、 マネジメントにとっては 好ましくない戦略だが、 あらゆる点でもっとも 成功しやすい戦略だとする。 基盤が安定し、過度な多角化を行い、 その結果、規模が増大し過ぎた時には、 この戦略を採用すべきである。 規模が増大したことは、 マネジメントや組織にとって、 成功したように見えるが、 不適切な規模は失敗を招く。 「規模の大きさは、   成功や成果の指標ではない。  マネジメントの能力の指標でもない。  大きさではなく適切さが、   それらの指標である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)

■破れ鍋に綴じ蓋■~M&Aはリスクの低い戦略~

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おはようございます。 朝から雨、肌寒い川崎の朝です。 しばらく雨模様の天気が続く予報です。 傘はお忘れなく。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 組織の規模が 不適切であることが判明した際に 取り組むべき三つの戦略。 第二の戦略、 ■合併と買収 ドラッカーは、 M&Aはリスクの低い戦略だとする。 しかし、間違いは、人を増やす、 事業を増やす、資金を増やす等 量的増加を狙うことである、 と続ける。 そもそも不適切な基盤の上に、 ”量”を加えることは、 さらなる問題を生み出すことでしかない。 従って、自らに 欠けているものを持つ相手を探し、 合体して完全な全体を 生み出すことが必要となる。 いわゆる”破れ鍋に綴じ蓋”。 ドラッカーは、 自らの不適切原因を知り、 相手の不適切原因を知ったうえで、 M&Aを実行できれば、 問題の解決は急速かつ完璧となる、 とする。 「不適切な基盤の上に量を加えることは、  さらに問題を求めることでしかない。  手持ちのものと合わせて  完全な全体となるような相手を  見つけだすことでなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)

■真に永続的な特徴■~事業の性格を変える~

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おはようございます。 今日も、雨模様の一日になりそうです。 ボケ防止チャレンジ受験、 今日も頑張ってきます。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 企業は自らに適切な規模を 知らなければならない。 ドラッカーは、 組織の規模が不適切であることが判明した際に 取り組むべき三つの戦略を示す。 第一の戦略、 事業の性格を変える まずドラッカーは、 不適切な規模の組織は、 必要なニッチを持たない企業であり、 何らかの特徴を身につけることが必要である とする。 しかし、この戦略には 失敗する危険だけでなく、 成功しても何も変わらない危険がある と続ける。 例えば、中小企業が、 規模に適した革新的な商品を開発し、 市場を創造し、成功し利益をあげる。 勝利である。 しかし、この商品が、 大企業の持つ設計・技術能力、 生産設備、チャネルに適していた場合には、 この勝利は消え去る。 結果として、大企業のために 新市場を開拓したことになり、 その市場の中でまたもや自らが 不適切な規模であることを 思い知らされることになる。 「事業の質的な変化を検討するうえで必要なことは、  『成功の見込みはどのくらいか』   を問うことであり、  『成功は答えになるか、事態を悪化させるだけか、  真に永続的な特徴を与えてくれるか』   を問うことである。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)

■イチかバチかの戦略■~不適切な規模への対策~

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おはようございます。 どんよりした空気の漂う 川崎の朝です。 今日は曇り時々雨、 生憎の天気になりそうですが、 孫の人生初めての運動会、 応援?してきます。 良い週末をお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 企業は、 自らに適切な規模を 知らなければならない。 そして、組織は不適切な規模への 対策を打ようとする。 ドラッカーは、 その対策の多くは、 不適切が原因で肥大化した 業務分野、企業活動、機能などを 改善するために、 売上げ増大を狙うことである、 とする。 しかしこれは、イチかバチかの戦略で、 最後の手段でなければならない。 ドラッカーは、 このような場合に取り組むべき 三つの戦略を示す。 ■事業の性格を変える ■合併と買収 ■売却、切り捨て、縮小 「均衡を図るために成長を図る。  それは一か八かの戦略である。  そのような戦略は  最後の手段でなければならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 (第9章 マネジメントの戦略 40 規模のマネジメント)