■「自分に向いていない」と認める ■ ~有能なリーダーとは~

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今政府に対しての不信頼感が広まっている。
情報の食い違いや、公開遅れ、判断ミス、対応遅延等々、、、、

国民は、事実を知り、危険性を知った上で、今後の苦難を受け入れる気持ちの準備ができていると思う。
しかしそれは、リーダーへの強い信頼感があってこそ可能となる。

ドラッカーは、有能なリーダーは自分の得手不得手を適切に判断し行動する責任があるとする。

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「かつて私が20年にわたって親交を結んだ、20世紀を代表するピアニストであるルドルフ・ゼルキンは、20代から70代にかけてドイツの古典音楽の演奏を得意としていました。

ところが80歳を迎えた彼は、ある日突然、現代フランス音楽が得意であると気づき、以来レパートリーに変更を加えたのです。

その彼が、決して弾くことがなかったのがロシア音楽でした。

『私には向いていない』なぜロシアの名曲を演奏しないのか、と訪ねた私への答えがこれでした。

どんな職業であれ、有能な人は自分の得意・不得意を熟知しています。

そしてそれを知り抜いているがために、変化が生じた際には柔軟に対応することができるのです。」

『自分の仕事は何か』を問い、『何が自分に適しているか』『何が自分に適していないか』を突き詰めるべきである。

どんな職業であれ、有能な人間は自分の得意・不得意を熟知している。

そしてそれを知り抜いているがために、生じた変化に柔軟に対応することができるのだ。」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」


人には弱み強み、得手不得手があり、強みを生かすことによってのみ組織への責任を果たすことができる。

保身や利己心で不得手な立場に固執することは当人にとって無益であるだけではなく、その組織にとっては有害ともなる。

今日本のリーダーは、組織が何を目指し、何を必要とするのか、そのために自分は何をすべきか、そのことに自分は向いているのかを真剣に問い、判断行動を行う必要があります。





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