■ 使命に対する信念をもつ ■ ~ 原発作業の無統制状態 ~
福島原発1号機が初動段階で一時注水中断されていたことについてその経緯が問題になっている。
誰がどんな判断で中断し、同じく誰がどんな判断で再開したことが明らかではない。
政府は注水の事実自体を認識していなかったので、中断・再開についての指示には関与していないと自己弁護した。
しかし、重大な問題は政府が注水という致命的な作業を行うということを認識していなかったという事実そのものだ。
政府が東電の作業を全く統制できていなかったということになる。
このところ、政府、東電間での発言内容の食い違いが目立っている。
国民は、今も、これからも政府は東電の作業を統制出来ないとの不信感を持っている。
子供たちを初めにした国民全体の生命に関わる重大な問題を無統制状態では乗り越えられない。
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「組織に働く者は、組織の使命が社会において重要であり、
他のあらゆるものの基盤であるとの信念をもたなければならない。
この信念がなければ、いかなる組織といえども、自信と誇りを失い、
成果をあげる能力を失う。」
~P.F.ドラッカー「創造する経営者 」
働く人たちは所属する組織の使命が社会的な意義を持っていることを
認識できてはじめて、自らが行うべき仕事に対する誇りと自信と
モチベーションを持つことができるんですね。
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