■抽象的かつ、驚くほど具体的な尺度■~特有のシンボル、すなわち”金”~

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ドラッカーは、経営科学の”公準”には前提とすべき5つの事実があるとする。

3点目:”企業は測定の尺度として金を使う。”


企業活動の大きな側面として経済活動がある。

内部つまり企業活動は、生産、管理、雇用など支出のみを行うコストセンターでしかない。

一方、外部つまり市場では、企業が生み出した製品やサービスを顧客が満足との評価をした段階で、
自らのお金を使って購入してくれる。
これは、企業活動が顧客に受け入れられるかどうか評価、つまり企業の成功度合いの尺度となる。


これら人が満足するということや企業が使命に向かうということは抽象的なものである。
一方その有効性を測る尺度は”金”という非常に具体的なもの。

この表裏一体の事実を認識することは大事なんですね。


「企業は測定の尺度として特有のシンボル、すなわち金を使う。

それは抽象的であるとともに、驚くほど具体的な尺度である。」



~P.F.ドラッカー「マネジメント」




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