■経営科学とは分析の道具■~問題に対する洞察~
経営科学について触れてきたが、最期にドラッカーは、
マネジャーの経営科学に対する役割について触れている。
そもそも経営科学とは分析の道具であるので、
その使用者であるマネジャーは、その道具がよくできてさえいれば、
道具の仕組みなど知る必要はないし、かえって知ってはならないとする。
しかし、マネジャーは、経営科学とは何であり、何をなしうるかは
理解しておかなければならない。
そのためには、経営科学に対して次の四つのことを要求しなければ
ならないとする。
1 仮定を検証することができること
2 正しい問題を明らかにすること
3 答えではなく代替案を示すこと
4 問題に対する公式ではなく理解に焦点を合わせること
「経営科学の目的は、あくまでも診断を助けることにある。
経営科学は、万能薬でないことはもちろん、処方能でもない。
それは、問題に対する洞察でなければならない。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
私のランクは?
コメント