■知りながら害をなすな■~癌細胞の増殖を助長する。~

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ドラッカーはマネジメントの責任と倫理について、
ギリシャの名医ヒポクラテスの誓いを取り上げて説明する。
「知りながら害をなすな」である。

いかにプロフェショナルであっても、顧客に対して、
絶対に良い結果を出すとの約束はできない。
しかし、最善を尽くすということと、悪意の行為はしない
との約束はしなければならない。

たとえば、自らの事業が社会に与えている影響について、
自社の業績やブランドにとってマイナスになるとの理由から、
適切な解決策を実行しないマネジメントは、知りながら害を
なしていることになる。

”知りながら癌細胞の増殖を助長しているのだ。”


「プロたるものは、医者、弁護士、マネジャーのいずれであろうと、

顧客に対して、必ずよい結果をもたらすと約束することはできない。

最善を尽くすことしかできない。

しかし、知りながら害をなすことはしないとの約束はしなければならない。

顧客となるものが、プロたるものは知りながら害をなすことはないと

信じられなければならない。

これを信じられなければ何も信じられない。」


~「マネジメント」







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