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■コミュニケーションの四つの原理■~得体の知れないもの~

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おはようございます。 雲の合間に青空が覗く快晴の川崎。 今朝も、冷え込んでます。 昨日の雨で、足元が凍結してます。 気を付けましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ コミュニケーションの重要性は理解され、 改善の試みや議論も多く行われている。 またツールも様々存在する。 にもかかわらず、 実際のコミュニケーションは不足したままである。 ドラッカーは次のとおり、 コミュニケーションについての四つの原理を示す。 コミュニケーションとは、 ・知覚である。 ・期待である。 ・要求である。 ・情報とは別物である。 「にもかかわらず、明らかになったことといえば、  コミュニケーションは得体の知れないものである  ということだけである。  コミュニケーションについての議論は多い。  しかるに、実際のコミュニケーションは不足したままである。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  第2章 優れたコミュニケーションとは何か)

■意思決定プロセスにおける積極的役割■~成果をあげる能力そのもの~

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おはようございます。 未明の川崎、冷え込んでます。 今日は、低気圧が雪を降らせる模様、 防寒と雨具をお忘れなく。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 心配や不安や気がかりがあるならば、 しばらく決定を待つべきであるとした。 ドラッカーは、 ”とはいっても”と続ける。 とはいっても、決定を延ばしすぎてはならない。 それは、せいぜい数週間までである。 それまでに、確信を揺るがすことがなければ、 好き嫌いにかかわらず、 精力的かつ迅速に決定をしなければならない。 ”人は、好きなことをするために報酬を手にしているのではない。 なすべきことをなすために、成果をあげる意思決定をするために報酬を手にしている。” かつては、意思決定はトップマネジメントに特有の機能だったが、 今日では、意思決定をする能力は、 一般の知識労働者にとって、 まさに成果をあげる能力そのものである。 「今日意思決定は、  少数のトップだけが行うべきものではない。  組織に働くほとんどあらゆる知識労働者が、  なんらかの方法で、自ら決定をし、あるいは少なくとも、  意思決定のプロセスにおいて  積極的な役割を果たさなければならなくなっている。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  第2章 優れたコミュニケーションとは何か)

■バスカヴィル家の犬■~内なる声に、耳を傾ける。~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝、 冷え込んでます。 東京地方は、今夜から明日にかけて、 雨から雪の予報。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、意思決定の最終段階で、 もう一度調べようという誘惑に負けてはならないとした。 ”とはいえ、”とドラッカーは続ける。 決定の意味についての理解が完全であるという確信がなければ、 決定を急いではならない。 意思決定の正しさを確信するかぎりは、 困難や不快や恐怖があっても、 勇気を持って決定はしなければならない。 しかし一瞬であっても、理由は不明であっても、 心配や不安や気がかりがあるならば、 しばらく決定を待つべきである。 ほとんどは、思い過ごしだが、 10回に1回は、重要な事実を見落としたり、 初歩的な間違いをしたり、 まったくの判断ミスに気づくこともあある。 「10回のうち9回は、  不安に感じていたことが杞憂であることが明らかになる。  10回に1回は、突然夜中に目が覚め、  シャーロック・ホームズのように、重要なことは、  『バスカヴィル家の犬が吠えなかった』ことだと気づく。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  1章 意思決定の秘訣)

■絶対にしてはならないこと■~臆病者は、1000回死ぬ。~

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おはようございます。 未明の川崎、 冷え込んでます。 今日は昨日と比べて、風が弱い分寒さが 和らぐ模様です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは意思決定の最終段階では、 勇気が必要であるとした。 そして、ここで再度調べるという判断は 絶対にしてはならないとする。 「もう一度調べよう」という意見に対しては、 「もう一度調べれば、何か新しいことが出てくると信ずべき理由はあるか」 を問わなければならない。 答えがノーならば、再度調べようとしてはならない。 これは、決断力の問題である。 自らの決断力のなさのために、 有能な人たちの時間を無駄にすべきではない。 「ここで絶対にしてはならないことがある。  「もう一度調べよう」という誘惑に負けてはならない。  臆病者の手である。  臆病者は、勇者が一度死ぬところを、1000回死ぬ。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  1章 意思決定の秘訣)

■勇気をもつ■~成果をあげる決定は苦い。~

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おはようございます。 高知の朝、冷え込んでます。 今日は東京に出発します。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ これまでのプロセスで、 意思決定を行う準備は整った。 ・決定が満たすべき必要条件は十分に検討した。 ・選択肢はすべて検討した。 ・得るべきものと付随する犠牲とリスクは、すべて天秤にかけた。 ・何を行うべきかは明らかになった。 しかし、ここで決定したことの多くが実行されなくなる。 なぜなら、決定というものが、皆にとって、愉快なことではなく、 受けもよくなく、従って実行が容易でないことが急に明らかになる。 従ってここで必要になるものが、”勇気”である。 「薬は苦くなければならないという必然性はない。  しかし一般的に、良薬は苦い。  決定が苦くなければならないという必然性はない。  しかし一般的に、成果をあげる決定は苦い。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  1章 意思決定の秘訣)

■決定は、行うか行わないかである。■~半分の行動は誤り。~

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おはようございます。 未明の高知、冷え込んでます。 イスラム国による後藤さん拘束事件、 今しがた、殺害を示す動画がアップされた。 一筋の希望も、やはり無駄だった、という思い。 彼らとは、人間としての価値基準、 信頼感であったり、情愛であったり、 尊厳であったりといったものを 共有することができないということだろう。 憎悪のスパイラルが回り始めるのだろうか。 合掌 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、状況が大きく改善される場合には、 行動結果の生み出す、犠牲とリスクを 比較しなければならないとした。 しかし、そのための原則はないが、 指針とすべき考え方は明確である。 第一に、得るものが犠牲やリスクを大幅に上回るならば 行動しなければならない。 第二に、”行動するかしないか”のいずれかであり、 いくつかの案を実行したり、 折衷案をとったりしてはならない。 「扁桃腺や盲腸を半分切除しても、  完全に切除した場合と同じように、感染などのリスクがある。  手術は、するかしないかである。  同じように決定も、行うか行わないかである。  半分の行動はない。  半分の行動こそ、常に誤りであり、  必要最低限の条件、  すなわち必要条件を満足させえない行動である。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  1章 意思決定の秘訣)

■些事に執着するべからず。■~犠牲とリスクの比較~

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おはようございます。 昨日の高知は、雨ときどき快晴、 寒かったり暖かだったりの一日でした。 今朝は曇りですが、 だんだん回復するとの予報です。 北日本は荒れ模様ですね、 お気を付けください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 何も行わないという意思決定を、 常に選択肢に入れておかなければならない とした。 ほとんどの問題は、 何を行わないと致命的な状況を生み出すものではない。 多くの機会も、その多くは、 改善のための機会でしかない。 200年も前に、ローマ法は、 為政者は些事に執着するべからずといっている。 しかし、行動すれば、 状況は大きく改善される場合には、 行動した場合としなかった場合の 犠牲とリスクの大きさを 比較し判断しなければならない。 「大部分の問題は、  何もしなくてもうまくいくわけではないが、  かといって、  何もしないと取り返しがつかなくなるわけではない、  といったものである。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  1章 意思決定の秘訣)