■従業員を資本家に変えた■~政治的には空論~

 おはようございます。


曇り空の高知の朝、

冷えました。


日中は晴れ、

明日は崩れそうなので、

花見は今日ですよ。


土曜日、良い週末をお過ごし下さい。


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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




ドラッカーは、

ウィルソンの設計した企業年金について、

経営コストを上昇させるだけでなく、

労働力の流動性を阻害すると批判し、

むしろ政府管掌の年金制度を支持した。



そして、明らかに

この考えのほうが正しかったが、

政治的にはこれは空論だった、

と続ける。



このGM型の企業年金はただちに世を風靡し、

今では、アメリカに企業年金基金は50万あり、

いずれもが、多かれ少なかれ、

あの頃ドラッカーが指摘した

問題を抱えている、

とする。






「しかし、今やそれらの企業年金が、


 大企業と中堅企業の発行済み株式の三分の一を所有し、


 アメリカ経済そのものを支配する地位にある。


 ついにそれらの年金基金は、


 アメリカの従業員を資本家に変えたのである。」




(3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

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