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■いかにして未来をつくるか■~富の創出のための四つステップ~

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おはようございます。 今日から4月、新年度。 わが社にも新卒が、さぁ楽しみだね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、我々に未来をつくる方法について教えてくれた。 我々はそれらの教えを実行しなければならない。 ドラッカーが教える富の創出のための四つステップ ①イノペーションを行うために現行のものを廃棄する。 ②イノベーションの機会を常時探す。 ③それらの機会を顧客にとっての価値に転換する。 ④人材と資金を投入する。 「ドラッカーの最大の貢献は、  いかにして未来をつくるかについて多くを教えてくれたことにある。  それらの教えを実行することが、  われわれの課題である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■事業戦略と合致しているか?■~占めるべき地位と提供すべき価値~

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おはようございます。 花曇りの川崎の朝、 週末に向けてひと頑張りしましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーション戦略は事業戦略と合致しているか? ①市場において占めるべき地位は何か?  市場に提供すべき価値は何にか? ②事業戦略に合致したイノベーションの機会は何か? ③人材と資金は十分投入しているか? ①市場において占めるべき地位は何か?  ドラッカーは、 「未来を知る最善の方法は、自ら未来をつくりだすことである」といった。 この真意は、企業が未来に取り組む手段としての イノベーションの重要性を強調することにあった。  そしてそのためには、”新市場において占めるべき地位”と、 そこに”提供すべき価値”という二つの観点での イノベーション戦略が必要であるとした。 【CASE】 ・総力戦略:フェデラル・エクスプレスは宅配便事業という 新産業を生み出し、市場を支配したが、 二年後には、政府の郵便事業、UPS、DHLが進出してきた。 ・産業戦略:ガラスメーカーの大手コーニングの フィラメント製造設備は、電球事業という新産業を生み出した。 消費者の目からは、電球の市場を支配しているのは GEとウェスティングハウスだったが、産業を支配しているのはコーニングだった。 ・ニッチ戦略:ゲームソフトのエレクトロニック・アーツは、 マイクロソフト、任天堂、ソニーのゲーム機にソフトを供給している。 産業を支配しているのはゲーム機メーカーだが、 市場を支配しているのはソフトメーカーである。 「既存の産業において効率の向上に取り組むだけでは明日はない。  あらゆる産業が明日に焦点を合わせたイノベーション戦略を必要とする。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■採算ではなく機会に置く■~イベーションが殺される。~

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おはようございます。 今日も昨日を超える暖かさのようですね。 花粉も大量でしょう、お気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションの成功のためには、 既存事業のマネジメントと、 イノベーション活動のマネジメント双方を 実行しなければならない。 しかも、それぞれのマネジメント方法は異なる。 イノベーション活動のマネジメントでは、 たとえ生煮えのアイデアあってもそれを 応援しなければならない。 イノベーション活動を既存事業の基準で判断すると、 不採算事業として即刻中断され”イベーションが殺される”。 「六歳の子供に60キロの荷物を背負わせてはならない。  イノベーションにおいては、  採算ではなく機会を中心に置いたマネジメントが必要である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■人材と資金を投入しているか?■~無謀であってはならない。~

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おはようございます。 年度末最終週ですね、 春に向けて踏ん張りましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションに取り組むためには 攻撃的でなければならないが、 無謀であってはならない。 特に、人材と資金の投入には的確さが必要である。 またイノベーションは既存の事業から分離し、 具体的な顧客を想定し、 常に進捗管理を行わなければならない。 イノベーションのための計画はいかに優れたものであっても、 人材と資金を投入しなければ絵に描いた餅に過ぎない。 なので、マネジメントは、この計画を生きたものとするために、 人材と資金投入にコミットしなければならない。 「『最高の計画といえども、計画だけでは意図にすぎない』  人材と資金を投入し、行動に移してはじめて計画といえる。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■有効性を市場で検証しているか?■~成功に導くには何が必要かを知る~

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おはようございます。 三連休最終日も好天模様。 東京地方の桜開花もいよいよですね。 咲き具合を見に歩いてきますよ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションの提案は、 その有効性を市場で検証する必要がある。 アイデアはすべて、現実と分析によって 検証しなければならない。 ドラッカーはあらゆることについて検証を求めていた。 【CASE】 モトローラのある経営幹部は、ドラッカーから、 「三つの市場、たとえばシカゴの郊外、ミズーりの田舎、 アリゾナの高齢者の町でテストしなさい。すぐに出かけてやってみなさい」 といわれたことを覚えているという。 「検証することは、アイデアの有効性を知るだけでなく、  イノベーションを成功に導くには何が必要かを知る助けともなる。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■狙いは高くしなければならない。■~常に現実的たれ~

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おはようございます。 今日も晴天、自然を楽しみましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションを実行するには、 狙いを高くしなければならない。 小さな改善が顧客のニーズを満たすことはほとんどない。 狙いを高くするということは、 企業自身の革新を狙うということを意味する。 ・製品ラインの手直しではなく新事業のスタート ・量の増加ではなく新たな能力の獲得 ・すでにあるニーズに応えるのではなく、 想像もしなかった価値を生み出すこと 何をすべきかについてドラッカーは、 優れたアイデアでもほとんどは失敗するので、 狙いを高くし、一つの大きな成功が多くの失敗を 補わなければならないとする。 そして、ドラッカーは、「常に現実的たれ」とする。 現実的とは、最高の人材を指名するということである。 ”イノベーションのコツとは、狙いを高くする勇気をもちつつ、現実的であること”である。 「最初からリーダーの地位を狙わないかぎり、  顧客の習慣を変えるほどのイノベーションにはならない。  狙いを高くするということは、イノベーションだけでなく、  企業自身の革新を狙うということである。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■ブレーンストーミングで守ること■~聞くことは常に難しい。~

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おはようございます。 三連休初日、快晴です。 皆さんお楽しみ下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションを事業に結びつけるためには、 ブレーンストーミングが必要である。 このブレーンストーミングには、 ”機会を財とサービスに結びつける”ことを目的として、 組織内のあらゆる者が、参加することが必要である。 しかし、聞くことは常に難しい。 これは、トップマネジメントがブレーンストーミングで 必ず守るべきことである。 ブレーンストーミングは、多様な考えをもつ 多様な分野の多様な階層からの参加が必要であり、 しかもバランスが必要である。 発言はテーマに直接関係のないことについても 自由でなければならないが、 成果に焦点を合わせさせなければならない。 そのためには、行動に結びつく発言を歓迎し、 雑談にすぎないものを慎ませなければならない。 また、発言内容は、一定期間内に計画にまとめることを 義務づけることが必要である。 ブレーンストーミングにおけるトップマネジメントの役割は、 イノベーションを促進するための方策を考えさせることである。 【CASE】 ノキアでは、いかなるニーズがあるか、 いかに卓越性を生かすか、何を変えられるかについて 常時ブレーンストーミングを行っている。 「聞くことは常に難しい。  しかしそれは、トップマネジメントがブレーンストーミングで  必ず守るべきことである。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■新しい知識■~経営上最大の問題がイノベーション不足~

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おはようございます。 朝から雨模様の寒い川崎の朝です。 冬に戻ったような気温で、 桜も今日は閉じこもりでしょうね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションの機会を発見するためには、 7つの機会を常にチェックする必要がある。 ⑦新しい知識 STAP細胞の発見はインパクトのあるニュースだった。 現時点ではグレー状態であるが、 このような研究にしても、長年の試行錯誤の結果である。 さらに、それが実用サービスに適用されるまでには さらなる壁が立ちはだかっている。 そして、仮にこのSTAP細胞の製造プロセスが明確化されれば、 社会的イノベーションとして桁外れな成果を生み出すこととなる。 ドラッカーは、1950年代にイノベーションについて書いた。 しかし、50年以上を経た今日にいたるも、 アメリカ・マネジメント協会のアンケート調査によれば、 アメリカ企業にとって経営上最大の問題が イノベーションの不足であるという。 これが現実である。 「リードタイムが長くリスクは大きいが、  インパクトの大きなイノベーションの機会が  発明発見の類である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■人口構造の変化■~確実に起こることは何か~

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おはようございます。 雲が多いが、暖かな朝を迎えた川崎です。 今日の関東地方は風が強く、春一番になるかも。 いよいよ春本番か、コートはもうやめました。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションの機会を発見するためには、 7つの機会を常にチェックする必要がある。 ⑤人口構造の変化 人口構造の変化は、大きな戦争や飢饉などの壊滅的な 出来事がないかぎり、変化はきわめてゆっくりしたものだった。 したがって企業は、人口の変化を、企業経営に影響を与える 外部環境の変化として捉えることをしていなかった。 2050年の日本の人口は9,500万人、 65歳以上が40%の3,500万人と推計されている。 つまり、40年後の国内市場のシェア40%は65歳以上の 人々が占めることが明らかになっている。 このとき、人々は何に困り、何に満足するのか? この影響は、いつから顕著になるのか? そして、わが社の理念やビジョンに照らして、この明確な変化に対して、 事業はどうあるべきか。 どのような技術やノウハウなどの経営資源が必要か。 【CASE】 家具大手小売りのイケアは、低価格で洒落た家具を買いたいというニーズに応えて、 簡易組み立て式の家具に力を入れた。 その結果、世界中で受け入れられ、人気ブランドに成長した。 「人口構造は、購買力、購買習性、労働力に影響を与える  というだけの理由で重要なのではない。  それは、人口構造だけが未来に関する唯一の  予測可能な事象だからである。」(~「マネジメント」) ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■ニーズの存在■~何かが欠けているとき~

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おはようございます。 青空が広がる川崎の朝。 無塩味噌が開発されたとのこと。 高血圧を気にかける者には朗報だ。 塩は殺菌のためには欠かせないものだが、 真空攪拌など手間暇かけることにより この塩を不要にしたのだ。 無塩ということで、そのままでは味気がないので、 調理時に自分自身で塩加減を調整することとなる。 これもイノベーションだろう。 高齢者の志向に合わせると共に、 生活習慣病の減少という社会貢献もテーマだ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションの機会を発見するためには、 7つの機会を常にチェックする必要がある。 ④ニーズの存在 何かが不足し顧客に受け入れられない、 期待した機能が果たされていない。 そこにはイノベーションの機会がある。 【CASE】 不動産を購入する際、顧客は十分な情報を持たず、 不動産会社の営業情報による高価な買い物を 余儀なくされていた。 今日では家を買う者のほとんどが、 まずインターネットで情報を得ている。 このような、インターネットを使った 多くのサービスや企業が生まれた。 それらの企業の運営するWEBサイトの広告収入は、 最大手の新聞の広告収入の数倍に達している。 「何かが欠けているとき、困難なとき、  有効に機能していないとき、  そこにイノベーションの機会がある。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■ギャップの存在■~企業が考えるもの~

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おはようございます。 青空に薄い雲が霞む川崎の朝です。 気温は段々と上がって、 今日は快適な一日になるでしょうか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションの機会を発見するためには、 7つの機会を常にチェックする必要がある。 ③ギャップの存在 顧客が欲しいと思うものと、 企業が顧客が欲しいと思うだろうと推定するもの との間に存在するギャップ。 【CASE】 航空会社の低価格競争の中で、他社が輸送力の増加による コストダウン戦略を取ったが、新興航空会社ジェットブルーは、 待合室やシート、機内テレビ番組等のサービスを拡充し、 旅行そのものを快適にする戦略を取り成長を続けた。 一方、価格競争から脱却できない航空会社の多くは、 企業再生法の適用を受ける状況となった。 市場は大きいが、自社はその恩恵に与れないというギャップだ。 飛行機を利用する顧客の要望は、 企業が考えるように必ずしも価格に重点を置いている訳ではなく、 サービスの拡充が重要なポイントだったのだ。 「顧客が欲しているものと、  顧客が欲していると企業が考えるものとの間に存在するギャップが  イノベーションの機会となる。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)

■産業構造の変化と地域間格差■~ビジネスの現実が変わった~

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おはようございます。 青空のところどころに雲が浮かぶ、 穏やかな川崎の朝です。 小保方さんのSTAP細胞問題が白熱している。 取り違えとか、ずさんな扱いがあったなどの意見があるが、 少なくとも彼女一人の作為ではない。 いずれにせよ優れた科学者であることは間違いない。 STAP細胞の研究は続けるべきだろうし、 日本の貴重な資産である若い研究者を潰すことが あってはならないと思う。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションの機会を発見するためには、 7つの機会を常にチェックする必要がある。 ②産業構造の変化と地域間格差 【CASE】 旅行エージェントはインターネットの普及により、 それまでの行動を変えざるを得なくなった。 産業構造の一変だ。 個人、企業、出張、観光のいずれも、 従来型の旅行代理店を通さずに手配できるようになった。 旅行代理店は、団体旅行等の企画もので ニッチを見つけるしかなくなった。 この変化を利用したのが、旅の窓口やじゃらんなどの ネット旅行会社だ。 「産業構造が変化するとき、大きな機会が生ずる。  静かな革命により、この種の機会が急速に増大した。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)